米Oracleは12月20日(現地時間)、SaaS形式でマーケティングソフトウェアを提供する米Eloquaを買収することで合意したと発表した。買収金額は約8億7100万ドル、これによりクラウドベースのソフトウェアポートフォリオを拡充する。

EloquaはWebマーケティング企業で、マーケティングオートメーション、マーケティングやセールス活動のモニタリング、予測分析などの機能を持つ。McAfee、DowJonesなど多数の顧客を持ち、この分野では大手。Oracleは今回、1株あたり23.5ドル、合計で8億7100万ドルで同社を買収する。

Oracleは同社買収により、業務アプリケーションスイート「Fusion Applications」の拡充を図る。Oracleは「Customer Experience Cloud」として、顧客関係管理、ソーシャルを集めたサービスを構築しており、Eloquaはここに統合される模様だ。Customer Experience CloudはOracleが2011年末に買収したRightNow Technologiesなどを土台としており、Eloquaの買収によりこの分野の大手である米Salesforce.comとの対立がさらに深まりそうだ。

買収は規制当局の承認などを経て、2013年上半期に完了を見込む。