ニコン「D5200」は、エントリーユーザー向けのデジタル一眼レフ機だ。従来モデルからバリアングル液晶付きの小型軽量ボディを継承しつつ、AFの強化やCMOSセンサーの高画素化を実現した。その画質や使い勝手はどうなのか。実写を含めたレビューをお伝えしよう。
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ニコン、2,410万画素CMOSやバリアングル液晶搭載の一眼レフ「D5200」(2012年11月7日)
ニコン、2,410万画素CMOSの一眼レフ「D5200」を15日に発売(2012年12月7日)
ニコンのデジタル一眼レフ「D」シリーズの中でも、D5000番台はバリアングル方式の液晶モニターを備えた製品だ。2009年に「D5000」を、2011年に「D5100」を発売し、主にデジタル一眼の入門者層を中心に好評を得た。そして、D5100の後継機として2012年12月に新登場したのが、今回取り上げる「D5200」である。
まずは外観から見てみよう。ボディは、曲面を多用した丸っこい形状だ。キットに付属する標準ズーム「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」を装着した際の使用時重量は約820g。デジタル一眼レフとしては小型軽量のクラスだ。首や肩にストラップを掛けて持ち歩いても大きな負担にはならないだろう。外装は樹脂素材で、グリップ部にはラバーを配置。筆者の大きな手ではグリップがやや小さすぎるが、両手で構えた際のホールドバランスは悪くない。
前モデルのD5100と比較した場合は、ボディのサイズはほとんど変わらず、重量は5g軽量化した。ややずんぐりとした印象を受ける、なで肩のシルエットも受け継いでいる。その上で、「Nikon」のロゴの刻印部分からボディ側面にかけてのラインに面取り加工を施したり、ボディ下部の左手が当たる部分に滑り止めの樹脂を配置したりと、デザインの細部にはちょっとした改良を加えられている。
背面モニターには、前モデルから引き続き、横開きタイプのバリアングル液晶を搭載する。左右に最大180度、上下に最大270度まで可動し、ローポジションやハイポジションからの撮影を、無理な姿勢をせずに楽しめる。液晶サイズは3型で、ドット数は約92万ドット。屋外でもまずまずの視認性を確保している。
バリアングル液晶を生かしてローポジションで撮影。絞り優先AE(F5.6 1/1250秒) ISO400 ホワイトバランス:オート ピクチャーコントロール:スタンダード 焦点距離:26mm レンズ:「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」(オリジナル画像を見る) |
植物を接写する際にもバリアングル液晶が重宝する。マニュアル露出(F5.6 1/640秒) ISO100 ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード 焦点距離:55mm レンズ:「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」(オリジナル画像を見る) |