10月23日に開催されたアップルのメディアイベントにおいて、iPad miniや第4世代iPad、MacBook Pro 13インチRetinaディスプレイモデルなどとともに、筐体デザインを一新した「iMac」シリーズが発表された。今回はそのラインアップのうち21.5型ワイドディスプレイと2.7GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサを搭載したエントリーモデルを試用することができたので、その特長と実力を紹介していこう。

筐体を一新したといっても、アルミとガラスをベースにした洗練されたデザインは従来から変わっていない。前面から見る限りではほとんど同じモデルのように見える。しかし、本体を斜めに傾けると、前モデルとはまったく異なる製品であることが分かる。とにかくボディが薄いのだ。アップルによれば本体のエッジの厚みはわずか5mmとのこと。実際に手持ちの定規で測ってみたところ、液晶ディスプレイのガラス部分を含めてきっちり5mmだった。

このエッジ部分から背面の中央部にかけてゆるやかに盛り上がっており、その中にプロセッサやメモリ、ストレージなどの主要パーツが収まっている。21.5型モデルに関しては、分解以外にユーザーが内部にアクセスする方法がなく、自力でメモリ増設などを行うことは実質的に不可能だ。

エッジを定規で測ってみたところ、液晶ディスプレイのガラス部分を含めてきっちり5mmだった

本体を横から見たところ。エッジから中央にかけてなだらかに盛り上がったデザインになっている

通気口は本体底面と背面に設けられている。排熱効率は高いようで、高負荷な処理をしている間もファンの音が気になることはなかった