NECは3日、クラウドサービスの中核拠点になる東京第三データセンターでのサービス提供を開始した。

クラウドサービスとハウジングサービスのハイブリッド環境を用意。クラウドの基盤として、NECのクラウドプラットフォームサービス「RIACUBE-V」を用意し、クラウド環境の迅速且つ柔軟な導入を支援する。NECの各種業務やビッグデータの分析等のアプリケーションも「RIACUBE-V」上に搭載し、クラウドのアプリケーション(Saas)として提供される予定。

運用に関しては、東京第三データセンターを含む、NECのデータセンターをネットワークで接続し、統合運用監視センターから一元的に、24時間365日運用/監視といった安心・安全なサービスを提供する。サービス受託会社の内部統制に関する国際保障業務標準「ISAE3402」および、米国保証業務標準「SSAE16」に準拠した、受託業務の内部統制報告書を取得予定。利用企業は、この報告書を活用することで、自社の内部統制対応業務の効率化を図ることができる。

同データセンターでは、高集積/高い床耐荷重/電力供給能力/冷却能力により、サーバやストレージ、ネットワーク製品を高密度で実装/設置でき、事業継続性の観点では、災害リスクが低い立地条件で、災害発生時に都心からアクセスが容易となっている。

また、停電時には冷却設備も含め、無給油で72時間以上給電可能な自家発電設備や、2回線受電方式を含む電源設備を有する。さらに、セキュリティはサークルゲート/生態認証/ICカード認証/建物内外の各所に設置された監視カメラや24時間365日の有人警備を行うことで、厳重な入退室管理を実現する。これらのセキュリティの取り組みは「公益財団法人 金融情報システムセンター(FISC)」が発行している「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準」の設備基準に準拠する。

なお、エコについては最新の冷却システムの採用で、都内でも最高クラスのPUE(電力使用効率の指標)1.4以下を実現予定。