Googleの「Googleウェブマスター向け公式ブログ」で11月21日、スマートフォンやタブレット端末に対応するWebサイトの構築方法に関する記事が公開された。

記事によると、スマートフォンより大きいスクリーンを持つタブレット端末に対しては、タブレット向けに最適化されたコンテンツが提供されている場合を除き、スマートフォン版のWebサイトではなく、PC版のフルサイズのWebサイトを用意する方が望ましいとしている。

スマートフォン / タブレット端末向けのWebサイトを作るには、あらゆる端末に対応するWebサイト(レスポンシブ ウェブ デザイン )を作る方法と、PC向けとスマートフォン / タブレット端末向けに別々のWebサイトを作成する方法の2つが挙げられている。

同社は、1つのWebサイトですべての端末に対応させる場合は、さまざまなタブレット端末で表示を確認し、PC向けとモバイル端末向けのWebサイトをそれぞれ用意する場合は、タブレットのユーザーを誤ってスマートフォン版のWebサイトにリダイレクトしないように注意を呼びかけている。

なお、Android搭載端末に関しては、ブラウザから送信されるユーザーエージェント文字列によってスマートフォンとタブレットとを容易に識別できる。Android搭載端末はスマートフォンでもタブレット端末でも、ユーザーエージェント文字列には「Android」という単語が含まれているが、ユーザーエージェント文字列に「Mobile」が含まれているのはスマートフォンに限られる。

【ユーザーエージェント文字列の例】

  • Galaxy Nexusスマートフォン上のGoogle Chromeが提供するユーザーエージェント
    Mozilla/5.0 (Linux; Android 4.1.1; Galaxy Nexus Build/JRO03O) AppleWebKit/535.19 (KHTML, like Gecko) Chrome/18.0.1025.166 Mobile Safari/535.19

  • Galaxy Nexus上のFirefoxが提供するユーザーエージェント
    Mozilla/5.0 (Android; Mobile; rv:16.0) Gecko/16.0 Firefox/16.0

  • Nexus 7上のChromeが提供するユーザーエージェント
    Mozilla/5.0 (Linux; Android 4.1.1; Nexus 7 Build/JRO03S) AppleWebKit/535.19 (KHTML, like Gecko) Chrome/18.0.1025.166 Safari/535.19

  • Nexus 7上のFirefoxが提供するユーザーエージェント
    Mozilla/5.0 (Android; Tablet; rv:16.0) Gecko/16.0 Firefox/16.0