EvernoteのMac用クライアントの新版「Evernote 5 for Mac」の配信が11月15日にMac App Storeで始まった。ユーザーがEvernoteに蓄積した情報にすばやくアクセスし、美しく表示できるようにユーザーインターフェイスを刷新。ショートカット、地図ビュー、検索やコラボレーション機能の強化など、新機能は100を超える。同期や起動の速度も向上した。Evernoteの新たな利用体験を提供する……v1.0登場以来の最大のアップデートである。

Evernote 5 for Mac、カードビューでノートを表示

Evernote 5では、標準状態で左側のサイドパネルにショートカットと、ノート、ノートブック、タグ、地図、トランクのアイコンが並ぶシンプルなデザインになった。ノートブックやタグをクリックすると、メインパネルにそれらの一覧が表示される。ヘビーユーザーになればなるほど、従来はノートブックやタグでサイドパネルが混雑して使いにくくなったが、新版では画面全体を使ってノートブックやタグを確認し、すばやくノートを絞り込める。サイドパネルに表示する項目はカスタマイズ可能。従来と同じようにサイドパネルにノートブックやタグの一覧を表示することもできる。カスタマイズはサイドパネルで副ボタン・クリックして行う。

サイドパネルでノートブックを選択、メインパネルにグリッドビューでノートブックを一覧表示

サイドパネルのトップに新たに置かれた「ショートカット」には、常に表示しておきたいノートやノートブック、タグを入れておく。登録や削除はドラッグで行う。またショートカットの下に設けられた「最新のノート」には、新たに作成したノートや編集したノートが自動的に追加される。

地図はノートをマップ上で確認できる機能で、モバイルアプリ版に続いてデスクトップ版でも初めて利用できるようになった。

ノートをマップ上で確認できる「地図」

予測候補ですばやい検索が可能に

ノートリストの表示に新たにカードビューが加わった。ノートのタイトル、テキストプレビュー、画像を正方形のカードにまとめて表示する。サマリービューよりも含まれる情報は少ないが、より素早くノートの一覧をブラウズできる。

検索機能は入力に応じて、予測候補、最近の検索、該当するノートブックやタグなどがドロップダウンメニューで表示されるようになった。

共有機能はアクティビティストリームの通知が改善され、ユーザーがアクセスしたノートや共有したノートに関してアップデートが通知されるようになった。またOS Xの通知センターにも対応する。