4G LTEのつながりやすさ

プラチナバンドによる「つながりやすさ」の改善を推し進める一方、「速さ」については「4G LTE」と「4G」という2つの高速ネットワークを軸に展開していくと孫社長は語る。

「4G LTEはiPhone 5をつながりやすくするためのネットワーク。iPhoneは我々も他社(KDDI)も同じ2.1GHzの電波ですが、ホームページで確認すると、LTEが届くエリアは他社(KDDI)が541市町村に対し、我々は倍の1090市町村となっています」

エリア比較しつつ、「あまり他社と比較ばかりするのも小さい人間みたいですので……(笑)」と孫社長

さらに同社社員が東海道新幹線の停車駅に出向いて行った調査によると、ソフトバンクのLTEは品川駅を除き新大阪まですべての新幹線車内で届いたのに対し、KDDIのLTEは品川以外にも熱海や新富士、掛川などいくつか届かない駅があったのだという。

また、先日発表され注目を集めたイー・モバイルとの経営統合については、「我々は現在、約9,000カ所のLTE基地局を持っているが、来年の3月までにはこれを2万局に増やします。またイー・モバイルさんの基地局も1.5倍に増やし、一気に3万局を達成します」と、経営統合に伴う今後の展望を語った。

もう一つの高速ネットワーク「4G」は、孫社長が「端末もネットワーク機器も世界標準のものがそのまま使える高性能のネットワーク」と胸を張る通信サービスだ。ウィルコムがもともと都心に持っていた基地局の場所を使い、マイクロセル展開を行うことで高速通信を可能にしたのだという。

この「4G」が、ソフトバンクの発表した2012年冬~2013年春モデルのスマートフォン全機種に対応する。

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