米Microchip Technologyは、IEEE 802.11ac Wi-Fiに対応した5GHz帯のパワーアンプ「SST11CP16」を発表した。同製品は5GHz帯を利用して19dBの送信出力を1.8%のEVM(Error Vector Magnitude)で実現しており、通信速度は351Mbpsに達すると同社は説明している。また同製品は22dBmにおける消費電力は360mAと低く抑えられている。

同製品はまた、既存のIEEE802.11規格にも準拠しており、802.11aの場合54Mbps通信を22dBmで実現し、この際のEVMは3%に抑えられている。またOFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)利用時のスペクトルマスクは25.5dBmに達する。同様にIEEE802.11nの場合、High-Throughputの20MHzモードにおけるスペクトルマスクも最大24.5dBmとなっている。

SST11CP16は3mm×3mm×0.45mmの16pin QFNパッケージで提供され、10000個発注時の金額は1個あたり0.86ドルとなっており、すでにサンプルおよび量産出荷中なほか、開発用にSST11CP16 Evaluation Boardの提供も開始している。

IEEE 802.11ac Wi-Fiに対応した5GHz帯のパワーアンプ「SST11CP16」のパッケージイメージと機能ブロック図