ゼンリンは9月27日、スマートフォン版「ゼンリン住宅地図」のネット配信サービスを、ビジネス用途別に順次開始すると発表した。第一弾として、「ゼンリン住宅地図 配送パック」と「ゼンリン住宅地図 建設パック」の提供を、10月1日から開始する。

「ゼンリン住宅地図」は、一軒一軒の建物名称、居住者名を掲載している地図で、スマートフォン版「ゼンリン住宅地図」は、日本全国のゼンリン住宅地図をスマートフォンから利用できる。

「ゼンリン住宅地図」の画面イメージ

標準機能として、地図のスクロールや拡大・縮小、スマートフォンのユーザインタフェースに「ビル名称」での検索や建物のテナント情報を階数ごとに表示する機能などを搭載しているほか、任意の場所をメールでスマートフォン・PC・携帯に送信することが可能。

住所一覧検索(左)とビル名検索(右)

また、しおりのように一時的に場所をポイントしておく「マーク」機能と、何度も使用する場所を登録しておく「お気に入り」機能も利用できる。

「ゼンリン住宅地図 配送パック」は、GPS機能と連動し、現在地を中心に、半径500m以内の会社名や表札情報を検索、最も近いものから最大5件までを地図上に表示する「周辺表札検索機能」が搭載されている。

配送パックの特化機能である「周辺表札検索機能」

「ゼンリン住宅地図 建設パック」では、建設現場の資材置場や重機車両の停車場所などを地図上にアイコンで表示して、取引先や社内で共有できる「指定場所共有機能」が搭載されている。

価格は、「ゼンリン住宅地図 配送パック」と「ゼンリン住宅地図 建設パック」ともに月額2,100円で、サービス提供は、docomoが10月1日から、au、SoftBankについては、11月より開始予定となっている。対応機種は、iPhone4、iPhone4S、Android搭載スマートフォン(OS2.1以降)。iOSは4以上に対応で、iOS 6は現在検証中で、同社では11月にはサービスを開始したいとしている。検証が完了すれば、iPhone5でも利用可能となる。