調査会社UBM TechInsightsの最新レポートによれば、LTEに対応した最新のiPhone 5の16GBモデル版の部品原価(BOM)は167.50ドルと予測され、従来のiPhone最新モデルとほぼ同等の水準だという。高額部品トップ3はプロセッサ、ディスプレイ+タッチパネル、ベースバンドチップで、全体のおよそ半分を占める。
同件はApple Insiderが報じている。ディスプレイについては今回サイズが3.5インチから4インチへと拡大しただけでなく、タッチスクリーン部がインセル(In-Cell)方式へと変更されたことが指摘されている。UBM TechInsightsの表からはうかがいづらいが、おそらく変更部分のコスト上昇が発生しているとみられる。A6プロセッサについては22%ダイサイズが縮小する一方で、最新プロセスを用いて製造されていることや、Appleがフルカスタマイズで開発した初のプロセッサということもあり、コストが比較的高止まりしている可能性がある。ベースバンドについてはLTEへの移行分の上昇幅といえるだろう。同社によるiPhone 4/4Sの現在のBOMとの比較表が出ているので、適時比較してみてほしい。
また基準となる予測が異なるので一概には比較できないが、IHS iSuppliが昨年2011年10月のiPhone 4Sリリース時に出したBOM予測のリンクも紹介しておくので、参考にしてほしい。