既報の通り、米Appleは12日(現地時間)にサンフランシスコでスペシャルイベントを開催し、『iPhone 5』の発表を行った。日本においても報道関係者向けのタッチ&トライイベントが開かれ、実機に触ることができた。iPhone 5になって何が変わったのか? ここでは写真を中心にiPhone 5の特徴をチェックしていこう。
まず、前モデルであるiPhone 4Sとの大きさの比較だが、サイズが123.8×58.6×7.6mm、重量が112gと、大きく薄くなった。iPhone 4Sよりも18%薄く、20%軽いということになる。横幅についてはiPhone 4Sと同じままで、ディスプレイが4インチに変更された分、縦長のフォルムとなっている。本体の背面パネル部分はMacBookと同じアルミニウム素材が使用されており、エッジは結晶性ダイアモンドで面取りされている。
小型の19ピンタイプが採用されると噂された接続コネクタは、8ピン仕様で、名称も「Lightningコネクタ」に変更された。従来のDockコネクタより小さくなったのはもちろん、耐久性にも優れているという。計8つのシグナルを扱える設計となっており、リバーシブル構造を採用したことで、表裏を気にせず接続が行えるようになっている。スピーカーがLightningコネクタの両脇に並び、さらに、本体上部にあった3.5ミリステレオヘッドフォン端子がスピーカー脇に移動してきた。
カメラは8メガピクセルのiSightカメラ。パノラマ撮影機能が採用され、撮影を開始してカメラを横に動かすことで、連続撮影した写真から最大240度までのパノラマ写真を作成できるようになった。また、動画を撮影しながらスチール画像の撮影を同時に行う機能も搭載されている。
8メガピクセルのiSightカメラを搭載。対面カメラは1.2メガピクセルの写真と720pのHDビデオ撮影が可能なFaceTime HDカメラとなっている |
新たにパノラマ撮影機能が搭載された。最大240度までのパノラマ写真の作成が可能 |
動画を撮影しながらスチール画像の撮影を同時に行うこともできる |
ボタン類は、上部に電源オン/オフ(スリープ/スリープ解除)、左側面にサウンドオン/オフと音量調節ボタンと、iPhone 4Sから配置に大きな変更はない。
マイクは前面に1つ、背面に1つ、底面にも1つという構成になった。これはFaceTimeや音声アシスタント機能「Siri」などの使用時、正確に音声を拾うためだ。Siriでは、iOS 6でスポーツのスコアを表示できるようになるなどの様々な機能追加が行われているが、提供されるのは「スポーツ」「Twitterの統合」「Facebookの統合」「映画情報」の4つで、「ローカル検索」「レストラン情報」「レストランのレビュー」「レストランの予約」「映画のレビュー」「上映時間」は日本国内での利用は不可となっている。
なお、ソフトバンク版、KDDI版ともに、LTEをサポートすることが明らかになっている。Appleは今回のiPhone 5で対応ネットワークに応じ、3つのモデルを発表したが、そのうち、A1429(GSMモデル)がソフトバンク、A1429(CDMAモデル)がKDDIの対応機種となっている。ソフトバンク、KDDIともに、14日の16時より予約受付を開始するが、13日22時の時点で料金プランなどは明らかにされていない。