パイオニアは9月11日、インテグレーテッドアンプ「A-70」「A-50」を発表した。発売は10月中旬。希望小売価格はA-70が177,000円で、A-50が94,000円。

「A-70」

「A-50」

A-70、A-50ともに、ミドルクラスのステレオインテグレーテッドアンプ。なかでもA-70は、このところ普及の兆しを見せているハイレゾ音源への対応を強化したモデルだ。

両モデルとも、「ダイレクトパワー FET」を採用したクラスDアンプにより、広帯域の音源をダイナミックに再生することが可能だ。定格出力は4Ω時で90W×2、8Ω時で65W×2(20Hz~20kHz、T.H.D.0.5%)となっている。適合スピーカーインピーダンスは、A or B接続、バイワイヤリング接続時には4~16Ω、A + B接続時には8~32Ωだ。

「A-70」の背面パネル

「A-50」の背面パネル

プリアンプ部とパワーアンプ部の干渉を減らす「プリ/パワーセパレート構造」を採用。電源部に関しては、A-70では、プリとパワーとで独立したトランスを使用、A-50ではプリとパワーとで独立した巻き線を使用している。また、A-70では、電源部にカスタム仕様の電解コンデンサが採用されている。

「プリ/パワーセパレート構造」を採用。パワーアンプ部と電源部の間にもシールドが設けられている

「A-70」に採用されているESS製の「SABRE32」

A-70では、アシンクロナス伝送に対応したUSB DACを搭載。ESS製の「SABRE32」を使用しており、デジタル同軸入力にも対応している。デジタル信号は、最大で192kHz/32bitにまで対応するほか、DSD信号の再生にも対応している。

アナログ入力端子はA-70が6系統で、A-50が7系統。両モデルともフォノ入力端子を装備しており、A-70ではMCカートリッジも利用可能だ。

「A-70」に採用されている専用パーツ

制振性を高める2重構造のシャーシ

A-70では、真鍮削り出しのインシュレーター、アルミ切削ボリューム、アンダーベースとサイドパネルを加えた2重構造のシャーシも採用されている。

本体サイズは、A-70がW435×D361.5×H141.5mmで、A-50がW435×D357×H138.5mm。質量はA-70が18.2kgで、A-60が11kgとなっている。