サイオステクノロジー(以下、サイオス)とリコーは9月5日、複数のフォルダからファイルを検索し、一括で印刷することができるソフトウエア「Speedoc SelectPrint」の提供を開始すると発表した。本製品は、リコーの推進するオフィスソリューション「Operius(オペリウス)」の開発パートナーのサイオスがリコーの技術協力のもとに開発したもの。

同製品は、ファイルの一括印刷には欠かせない豊富な検索機能(検索フォルダの指定、ファイルの種類やファイル名といった条件検索など)を備え、一括で印刷したいファイルをすぐ見つけ出すことができる。検索対象は、Windowsフォルダ内の複数のフォルダに保存されたファイルのほか、リコーの文書管理システム「Ridoc Smart Navigator」で登録されたファイル。また、Office、TIFF、PDFファイルなどさまざまな種類のファイル形式にも対応する。

さらに、印刷ツール上で、ファイル名や種類、フォルダ名が一覧で表示されるため、不要なファイルはソフトウエア上から削除も可能となり、ムダな出力を無くすことができる。

「Speedoc SelectPrint」システム概要

また、印刷機能として、対象ファイルの出力部数や出力順序を自由に変更することが可能なほか、フィニッシャー機能などオプションが搭載されたリコーのデジタル複合機(MFP)を利用することにより、ファイル単位でのステープルやパンチ開けなども可能。

この他、MFPの印刷設定や印刷対象ファイルなどの情報を保存することができるため、定期的に印刷が必要なマニュアル類、カタログ、学校の入学案内や教材、介護施設の入所案内などのドキュメントを少ない手順で容易に印刷でき、これにより、一括印刷業務における作業負荷を大幅に軽減する。

サイオスが販売を行うほか、Operius認定商品としてリコージャパンからも販売する。価格は、9万8,000円(税別)。