日揮は、大分県大分市臨海工業地帯において大規模太陽光発電(メガソーラー)事業を実施すると発表した。同社にとって、国内初の太陽光発電事業となり、発電所の売電開始時(2013年5月予定)において、発電量で国内最大級のメガソーラー事業となる。

同事業は、日産自動車が大分県大分市の臨海工業地帯に所有する約350,000平方メートルの土地に、発電容量2万6,500kW(一般家庭約9,000戸分の年間消費量相当)の太陽光発電所を建設し、発電した電気を固定価格買取制度に基づき、九州電力に売電するもの。

発電所の事業運営は、日揮が100%出資する特別目的会社を通じて実施する予定で、2013年5月から操業を開始し、その後20年間にわたって運営を行う。総事業費は約80億円であり、みずほコーポレート銀行、大分銀行、豊和銀行、福岡銀行とプロジェクトファイナンス契約を締結し、融資を受ける予定。同事業は、メガソーラー事業向けのプロジェクトファイナンス案件として、国内第1号となる。

また、発電所の建設工事は、日揮子会社である日揮プラントソリューションと四電エンジニアリングで構成されるコンソーシアムが遂行する。さらに、設備保守業務は、日揮プラントソリューションが行うなど、日揮グループを挙げて事業の成功に向け取り組んでいく。