アイ・オー・データ機器は29日、「HD-PLC」準拠の第3世代PLCアダプターを2モデル発表した。マスターアダプタとターミナルアダプタがセットになった「PLC-HP240EA-S」と、ターミナルアダプタ単品の「PLC-HP240EA」を用意。9月上旬より発売し、価格(税別)は「PLC-HP240EA-S」が13,600円、「PLC-HP240EA」が7,400円。

「PLC-HP240EA-S」

LANケーブルの代わりに屋内電気配線を使ってデータ通信を行う通信技術「PLC」に対応したアダプタ。特別な工事を行うことなく導入でき、コンセントに挿すだけでネットワークを構築できる。

「PLC-HP240EA-S」は「HD-PLC」対応の第3世代モデルで、従来モデルと比較して安定性、高速性、省電力性が向上している。最大通信速度は240Mbps(理論値)で、190/210Mbpsの「HD-PLC」との互換性も確保。従来機種で構築された「HD-PLC」ネットワークへの追加も可能。また、ネットワークのリンクが切れると約5分で消費電力を1W以下にする「省電力モード」に移行するが、マスターアダプタは「省電力モード」を搭載していない。

ターミナルアダプタの増設は、PCを使わずに設定できる。ネットワークに接続できる台数は最大16台(マスターアダプタ含む)。セキュリティはAES 128bit。通信距離は屋内200m。インタフェースは10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN×1、本体サイズは約W62×D27×H102mm、重量は約120g。「ひかりTV」での動作も確認されている。

万が一、PLCネットワーク接続ができなかった場合は、購入代金を返金する「ペイバックシステム」も導入している。