GTX 660"無印"のスペックは?
ケースの電源を入れてみると最初に驚くのはその静音性の高さ。一瞬、水冷では? と思ってしまうほどの静かさだ。これはベンチマークテストを実施しているときも、ほとんど同じ印象だったことは特筆に値する。筆者は、ゲーミングPCはプレイへの集中を妨げるような爆音であってはならないと感じているのでこれはうれしい仕様だ。
プリインストールされているOSはWindows 7 Home Premium 64bit版で、他にソフトウェアは特に入っていない。Windowsエクスペリエンスインデックスを実行してみると、CPUとメモリが7.7ポイント、グラフィックスはデスクトップパフォーマンス、ゲームグラフィックスパフォーマンス共に7.9ポイント、HDDが一番低く5.9ポイントだが、スペック的にもこれは妥当な数値だ。
Windowsエクスペリエンスインデックスでは高得点だったグラフィックスをもっと詳しくみていこう。CPU-Zを実行してみると、正しいのかどうかは不明だが、「GeForce GTX 660 Ti」と同じく、コードネーム「GK104」と表示される。テクノロジーも28nmと同じだ。さらにGPU-Zもチェックしてみると、メモリにはGDDR5が1.5GB、バス幅は192bitということが分かる。
また、NVIDIA GPU Boostにも対応しているようで、ベースクロックが「824MHz」、ブーストクロックは「889MHz」となっている。「GeForce GTX 660 Ti」がそれぞれ「915MHz/980MHz」なので、クロック周波数が大分抑えられているのが分かる。また、CUDAコア数や、TMU数、メモリ周波数でも開きがある。
ちなみに、GeForce GTX 660のドライバはNVIDIAからはリリースされておらず、OEM先(ここでは日本エイサー)が販売する製品にプリインストールされている。アップデートがどのような状況において配布・適用されるかは未発表だが、おそらくOEM先のベンダーからのサポートを待つ形になることが予想できる。
さて、前置きが長くなったが、この"GTX 660(無印)"の実力を見てみよう。