デルは、第3世代のIntel Core iプロセッサを搭載した次世代ノート型ワークステーション「Precision」シリーズ3機種を7月31日より発売した。15.6型の「Dell Precision M4700」、3D立体視対応の17型「Dell Precision M6700」および「Dell Precision M6700 Covet」の3機種で、いずも同社の直販サイトで入手できる。
いずれもCTOで第3世代のIntel Core i5やi7を選択できるモバイルワークステーション。15.6型の「Dell Precision M4700」はストレージを最大3台搭載可能で、最大容量1.8TB。ハイエンドの「Dell Precision M6700」ではNVIDIAの3D Vision Proソリューションを搭載し、17型ながら3次元立体映像をスムーズに再現する。また、PCI Express x16 Gen 3搭載のAMD FirePro M6000を初めて採用し、処理能力が向上した。ストレージは最大4台搭載でき、総容量は最大2.8TB。
このほか、白色LEDおよびIPS RBG LEDディスプレイを選択でき、Adobeの色域を100%以 上カバーする。M6700では、2012年秋をめどに10本以上の指を認識できるフィンガーマルチタッチをオプションで提供する予定で、用途としては医療画像処理、CGや映像デザイン、映像編集などに最適という。
「Dell Precision M4700」で選択可能な構成は、CPUがIntel Core i7-3920XM/3820QM/3720QM/3520M、Intel Core i5-3360M/3320M。OSがWindows 7 Professional 32bit(英語版)やRed Hat Enterprise Linux WS 6など10種類、メモリがDDR3 32GB(1600MHz)/16GB(1866MHz)など。最小構成価格は18万600円。
「Dell Precision M6700」で選択可能な構成は、CPUがIntel Core i7-3520M/3720QM/3820QM/3920XM。OSがWindows 7 Professional 64bit(英語版)など4種類。メモリがDDR3 4GB(1600MHz)など容量やクロックの違いで8種類など。最小構成価格は21万5,880円。
「Dell Precision M6700 Covet」で選択可能な構成は、CPUがIntel Core i7-3520M/3720QM/3820QM/3920XM、OSは「M6700」と同等、メモリはDDR3 8GB(1600MHz)をベースに8種類が選択できる。最小構成価格は60万5,692円。なお、「Dell Precision M6700」との違いは、最小構成時点でCPUにIntel Core i7-3520M(+31,500円)、グラフィックスに「NVIDIAR QuadroR K5000M 4GB GDDR5」(+24万7,800円)が選択されているなど、最小構成がハイエンドである点。また、"フェニックスレッド"のカラーも「Dell Precision M6700 Covet」のみ選択できる。
このほか、いずれの機種も液晶の種類やWindows XP モードの有無、グラフィックやHDD/SSD構成、指紋認証などの構成・オプションが選択できる。
主なインタフェースは、USB 3.0×2、USB 2.0×3、USB/eSATAコンボポート×1、マルチカードリーダー、ExpressCard、DisplayPort 1.2×、D-Sub端子×1、HDMIポート×1など(いずれも共通)。