省スペースで狭い机にも設置しやすいことから、自室で使うメインマシンとして個人ユーザーに人気がある液晶一体型PC。搭載する液晶パネルのサイズは20~24型が主流だが、より大型のパネルを採用したモデルも存在する。デルから登場した「XPS One 27」もそのひとつで、一体型としては最大クラスとなる27型ワイド液晶ディスプレイを搭載している。

単に大きいだけでなく、そのスペックもハイエンド。解像度はフルHDを大きく超えるクアッドHD(2,560×1,440ドット)で、ハイビジョン映像を実解像度でプレビューしながら編集することができる。液晶ディスプレイは全面ガラス加工が施されており、クリアでメリハリのきいた映像を楽しむことが可能。その分、室内の照明の映り込みは少なからずあるが、画面の角度は簡単に調整できるのでそれほど問題になることはないはずだ。

液晶ディスプレイの表面には、ガラス加工が施されている

液晶パネルは視野角が非常に広いタイプで、ほとんど真横に近い位置からのぞき込んでも色の変移はきわめて少ない。また上下の視野角も広く、評価機に関しては色むらや輝度むらも気にならなかった。色再現性も高く、デザインから動画の鑑賞まで幅広く活用できそうだ。

液晶ディスプレイを斜め横から見たところ。表示画像の色がオリジナルと比べてほとんど変化していない。非常に視野角の広い液晶パネルだ

液晶ディスプレイの上側の額縁には、Webカメラが埋め込まれている。カメラはスライド式のカバー付きになっているのがユニーク。なお、内蔵のステレオスピーカーは、オーディオ機器の名門Infinity社によるもの。

液晶ディスプレイ上部の額縁部分には、Webカメラが内蔵されている

Webカメラは手動で開閉するカバー付き。確実に撮影機能をオフにできるのは安心

またイスラエルのWaves Audio社によるオーディオ処理テクノロジー「Waves MaxxAudio 4」も搭載されており、臨場感たっぷりで広がりのあるサウンドを味わうことができる。

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