Google検索にHTTPS接続を使用

新機能であるが、最初に取り上げたいのが、Google検索でHTTPS接続の機能である。実際にやってみたのが、図9である。

図9 Googleの検索を実行

ロケーションバーに、鍵のマークが付き、「https」で始まっていることに注目してほしい。Firefox 14から、Google検索にHTTPS接続が使われるようになった。ユーザー側には次のような効果が期待できる。

  • 検索クエリーがGoogle以外に知られない
  • 検索や検索サジェストの通信にはSPDYが利用される

まず、前者であるが、検索結果からリンク先に移動した際に、移動先のサイトに送信されるReferrerに検索キーワードが含まれない。つまり、Google検索経由でアクセスしてきたユーザーの検索キーワードを、移動先のサイトでは取得できなくなる。また、公衆無線LANやセキュリティのない通信環境でも、通信が暗号化され、その内容が傍受されることがない。ユーザーのプライバシー保護が高まる。後者については、パフォーマンスの向上が期待できるであろう。

プラグインのClick to Playに対応

Flashなどを使うことで、Webページの表現は豊かになる。しかし、セキュリティホールになったり、メモリ消費が問題になることもある。そこで、プラグインコンテンツを必要なときだけ読み込むようにする機能である。多少設定が必要なのでその手順を紹介しよう。まずは、about:configでplugins.click_to_playパラメータをtrueにする(図10)。

図10 plugins.click_to_playをtrueに

Click to Playは、Webサイトごとに設定を行う。該当ページで右クリックから[ページの情報を表示]を選ぶ。[ページ情報]→[サイト別設定]→[プラグインの実行]で設定する。ここでは毎回確認をし、クリックしないと実行しない設定とした(図11)。

図11 プラグインの実行を設定

実際に、そのページを表示すると、図12のように、クリックしないとプラグインを実行しない。

図12 プラグインコンテンツをブロック

それ以外の新機能であるが、

  • ロケーションバーで、以前入力したURLの自動補完を行う
  • OS X Lionで、フルスクリーンに対応

などがある。また、開発者向けには、以下などが実装された。

  • ポインタロックAPIのサポート
  • インスペクタのUIを改善