米Intelは7月17日(現地時間)、2012年度の第2四半期(4-6月)決算を発表した。PCの出荷台数が伸び悩む中、同社はデータセンター向け製品の伸びやUltrabook製品の効果で増収を達成した。しかし7月-9月については、グローバルマクロ経済の不透明感が引き続き個人消費に影を落とし、PCサプライチェーンが在庫を抑える状況が続くという厳しい予測を示した。
6月期の売上高は135億ドルで前年同期比4%増。NANDメモリ価格の影響を受け、同社の予測をわずかに下回った。純利益は28億ドルで同4%減、EPS (1株当たり利益)は0.54ドルで横ばい。粗利益率は63.4%で同2.7ポイント増だった。
グループ別では、コンシューマ向けPCプロセッサを扱う「PCクライアントグループ」が売上高87億ドルで前年同期比4%増。PCクライアントプラットフォームのASP (平均販売価格)は前期から2%減だったが、出荷数は前期比3%増、前年同期比7%増だった。Ultrabook市場が順調に立ち上がり、ノートブックプラットフォームが前期比10%の伸びだった。ASPは3%減。デスクトッププラットフォームの出荷数は同6%減。ASPは横ばいだった。サーバー用プロセッサを扱う「データセンターグループ」は売上高28億ドルで前年同期比15%増。データセンタープラットフォームのASPは前期比3%増で、出荷数は11%増。その他のIntelアーキテクチャグループは売上高11億ドルで前年同期比20%減。ネットブック市場の変化と、Intel Mobile Communications (IMC)の売上減が前年同期比の数字に現れた(前期比では3%増)。ソフトウエア&サービス・グループは売上高5億8600万ドルで前年同期比15%増。
2012年第3四半期(2012年7月-9月)については、売上高143億ドル(±5億ドル)、粗利益率を63%(±2%)と予測している。グローバルマクロ経済の弱さからPC販売の回復が望めない状態で、またWindows 8の登場を前に買い控えが予想されるため、米国の新学年シーズンとしては慎重な数字を示した。