ソニーは6月28日、「EXTRA BASS」シリーズのインナーイヤーヘッドホン3製品「MDR-XB30EX」「MDR-XB60EX」「MDR-XB90EX」と、スタンダードタイプのインナーイヤーヘッドホン2製品「MDR-EX100LP」「MDR-EX220LP」を発表した。発売は7月21日。希望小売価格は、MDR-XB30EXが4,935円、MDR-XB60EXが8,715円、MDR-XB90EXが12,390円、MDR-EX100LPが2,468円、MDR-EX220LPが3,675円となっている。

「EXTRA BASS」シリーズの新モデル。左から「MDR-XB30EX」「MDR-XB60EX」「MDR-XB90EX」

「EXTRA BASS」シリーズは、低域の再生能力の高さを特徴とするシリーズ。従来の「EXTRA BASS」シリーズは、クラブサウンドファンを中心としたコアな層をターゲットとしていたが、近年のサウンドデザインの変化により、J-POPリスナーなどのライトな層も、厚みのある低域を求める傾向が強くなっている。新モデルでは、ライトなリスナーに向けた低価格モデルもラインナップする。また全モデルで、低域だけでなく中高域のキレのよさも追求したさまざまなジャンルをバランスよく再生可能なモデルも用意。

新モデルの構造的な特徴は、「アドバンスド・ダイレクト・バイブ・ストラクチャー」の採用。同機構は、振動板の周囲にシーリングを設けて気密性をアップすることで、重低音をダイレクトに鼓膜に届けるというもの。

MDR-XB30EX/XB60EXは13.5mm径、MDR-XB90EXは16mm径の大口径ドライバーを搭載。いずれも振動板が鼓膜に対して水平ではなく垂直方向に配置される、バーティカル・イン・ザ・イヤー方式を採用している。MDR-XB60EXでは、ハウジングに制振ABS樹脂を採用。さらに、ダクトを傾けて配置することで、低域だけでなく中域のクリアさをアップしている。MDR-XB90EXでは、ハウジングは制振ABSとアルミニウムのハイブリッドだ。

コードはいずれも1.2mのY字型で、表面に細かい溝が設けることで絡みを低減するセレーションコードが採用されている。

カラーは、MDR-XB30EXがブラック・ホワイト・レッド・ブルーの4色、MDR-XB60EXがブラック・シルバー・ゴールドの3色、MDR-XB90EXはブラックのみとなっている。重量は、MDR-XB30EXとMDR-XB60EXが約8gで、MDR-XB90EXが約9gだ。

スタンダードタイプのMDR-EX100LPとMDR-EX220LPは、ミュージックプレーヤーに付属してくるイヤホンのグレードアップに適したモデルだ。

スタンダードタイプのインナーイヤーヘッドホン。写真上は「MDR-EX100LP」、下は「MDR-EX220LP」

MDR-EX100LPでは、ホワイト・レッド・ピンク・オレンジ・イエロー・ライムグリーン・グリーン・ターコイズブルー・ブルー・ブラックの全10色のカラーバリエーションを展開。本体と同色のコードを採用してよりファッショナブルになった。ドライバーは、従来機種の「MDR-EX60」と同様に9mm径だが、MDR-EX60に比べてマグネットの総磁束を50%アップ。感度と音質を向上させている。

MDR-EX220LPは、13.5mm径ドライバーを搭載。バーティカル・イン・ザ・イヤー方式を採用している。ブラック・ホワイト・ブルー・レッド・ピンクの5色のカラーバリエーションを展開しており、MDR-EX100と同様に本体と同色のコードを採用する。

コードはいずれもY字形の1.2mで、いずれも絡みにくいセレーションコードを採用する。重量は、MDR-EX100LPが約3gで、MDR-EX220LPが約6g。

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