統合アプリケーションとしての「SeaMonkey」

SeaMonkeyは、インターネット統合アプリケーションである。Webブラウザ以外にメールクライアント、ニュースグループクライアント、IRCクライアント、HTML編集ツールであるComposerがある。ざっと眺めてみよう。これらは[ウィンドウ]メニュー(図7)、もしくは左下のアイコンから起動する。

図7 [ウィンドウ]メニュー

まずは、メールとニュースグループである。最初にアカウントの設定を行う。このあたりは、最近のWebメールしか使っていないとやや難しいと感じるかもしれない。プロバイダからの資料やWebメールの解説ページを参考にサーバーやユーザー名を設定する(図8)。

図8 アカウントの設定

実際にメールクライアントを起動したのが、図9である。

図9 SeaMonkeyのメールクライアント

こちらもThunderbirdとよく似ている。3ペインで、左にフォルダ、メール一覧、そして右下に本文の表示は、一般的なメールクライアントで多い配置だ。特に違和感はないであろう。次は、チャットなどで使うIRCクライアントのChatZillaである(図10)。

図10 IRCクライアントのChatZilla

最近では、TwitterのようなSNSを使う人も多く、利用する機会は減っていると予想される。とはいえ、古くからのファンも多く、ニーズも少なからずあるだろう。最後に、HTML編集ツールであるComposerである(図11)。

図11 Composer

かつてのMozilla Application Suite時代のComposerから、あまり大きく変わっていない。逆ないい方をすれば、現在、市販されている最新のWebページ作成ツールなどと比較すると、機能的にはやや見劣りするという印象もある。基本的には、WYSIWYG HTMLエディタに分類できる。HTMLの知識がなくてもWebページを作成可能であり、表などの作成はわかりやすく、基本的なWebページの作成には十分使えるであろう。