英Sony Mobile Communicationsは13日、Androidスマートフォンの新製品「Xperia miro」と「Xperia tipo」を発表した。miroはスリムでスタイリッシュな筐体を持つ3.5インチ液晶モデルで、Facebook機能が標準で統合されているいる。tipoは低価格帯を狙った3.2インチ液晶モデルで、最大の特徴は"デュアルSIM"搭載に対応した「Xperia tipodual」という別モデルが用意されている点。miroとtipoのどちらもAndroid 4.0 "Ice Cream Sandwich"搭載で、2012年第3四半期での提供開始を予定している。

Xperia miroは、ソニーがFacebook上で実施していた「ユーザー自らが"Fast Foward"(早送り)ボタンを押して発表時間を早めよう」のティザー広告で公開された製品。Xperia NXTと呼ばれる「P」「S」「U」のシリーズに続く、ファッショナブルで安価な価格設定により若者層を主にターゲットにしたモデルとなる。前述のFacebook機能の統合に加え、30fpsでの動画記録が可能なフラッシュ機能つき500万画素カメラ、そしてソニーのxLOUDというオーディオ技術を組み合わせ、SNSや写真/動画共有、音楽プレイヤーとしての機能が前面にプッシュされている。SNS等のステータスアップデートがあった場合には本体ライトが点滅してユーザーにその旨を知らせてくれる。フロントカメラ搭載により、他のユーザーとの動画チャットも可能。

Xperia miro

一方のXperia tipoは廉価モデルの位置付けで、Webブラウジングや写真、音楽といった基本機能を維持しつつ、手軽に端末を購入できるような価格設定が行われるという。miroよりやや小さい3.2インチのタッチスクリーンを搭載し、320万画素のデジタルカメラを搭載する。バッテリ容量はmiroと同様に1500mAhとなっている。このtipoの最大の特徴は通常のシングルSIM以外に、2枚のSIMを同時に挿入できる「デュアルSIM」に対応した端末モデルが用意されていることであり、例えば音声着信とデータ通信用で用途が異なるSIMを同時に扱えたりと、運用の汎用性が高い点がメリットとなる。

Xperia miroの筐体サイズは113×59.4×9.9mmで重さは110g、Xperia tipoの筐体サイズは103×57×13mmで重さは99.4gとなっている。どちらもQualcommのSnapdragon MSM7225A 800MHzをプロセッサに採用し、Android 4.0 "Ice Cream Sandwich"を搭載する。カラーバリエーションはmiroがブラック/ブラック・ピンク/ホワイト/ホワイト・ゴールド、tipoがクラシックブラック/クラシックホワイト/ディープレッド/ネイビーブルーとなっている。発売時期は2012年第3四半期で、価格は追って各キャリア等から発表される。

Xperia miro

(記事提供: AndroWire編集部)