ソニーは4日、VAIO初のUltrabook「VAIO T」シリーズを発表した。サイズは11.6型と13.3型の2種類で、ともにアルミヘアラインとフルフラットデザインが特徴のボディに、Ivy Bridge世代のIntel Coreプラットフォームを内蔵し、薄型のUltrabookながら接続性を重視しVGAなどインタフェース類も極力省略せずに装備している。発売日は6月9日。店頭モデルの予想価格は11.6型が約11万円、13.3型が約12万円。直販CTOのオーナーメードモデルも同時発売。

VAIO初のUltrabook「VAIO T」シリーズ

VAIO初のUltrabookで、薄さや軽さの追求というよりは、ビジネスPCとしても最適なスペックを目指し、実環境での使い勝手の良さを重視したモデルとなっている。ボディはアルミヘアラインの天板や、剛性にも寄与するサイドをカーブさせたフルフラットのすっきりした印象のデザインを採用。インタフェース類は、外付けパーツや変換コネクタを必要としない、通常タイプのHDMI/VGA/LAN/USBを装備しており、余分な荷物を増やさずモバイルでき、プロジェクタなどにもダイレクトに接続できるような仕様とした。

ほか、IntelのRapid Start Technology(RST)がベースのソニー独自技術「Rapid Wake+Eco」を搭載。これは、システムの高速起動と低消費電力を実現するソリューションで、本機の液晶を閉じると、データを保持したままの省電力スリープに入り、かつそのスリープ状態はバッテリのみで数週間単位で長期間維持でき、そのまま液晶を開けば即座に高速再開することができるというもの。これを利用することで、従来のPCのように、シャットダウン→再起動するのではなく、液晶開閉で即再開できるので、スマートフォンやタブレットのような感覚でPCを利用できるようになる。

ラインナップは店頭モデルが11.6型の「SVT11119FJS」と13.3型の「SVT13119FJS」、そして直販CTOのオーナーメードモデル。

うち11.6型「SVT11119FJS」の主な仕様は、ディスプレイが11.6型WXGA(1,366×768ドット)でグレアタイプのLEDバックライト液晶、CPUがIntel Core i5-3317U(1.70GHz/Turbo時2.60GHz)、チップセットがMobile Intel HM77 Express、メモリがDDR3L SO-DIMM PC3L-10600 4GB(4GB×1/オンボード)、ストレージが500GB(500GB HDDとIRST用32GB SSD)、OSがWindows 7 Home Premium SP1 64bit。

インタフェースはIEEE 802.11b/g/n、GigabitEthernet、Bluetooth 4.0+HS、USB 2.0×1、USB 3.0×1(PC電源OFF時含むUSB機器への充電対応)、HDMI×1、D-Sub×1、カードリーダ(メモリースティック デュオ/SD共用)、ステレオミニジャック、131万画素Webカメラなど。本体サイズ/重量はW297×D214.5×H17.8mm/約1.42kg。バッテリ駆動時間は約6.5時間(JEITA測定法Ver1.0)。

13.3型「SVT13119FJS」は、ディスプレイが13.3型WXGA(1,366×768ドット)でグレアタイプのLEDバックライト液晶に大型化している以外は、上記11.6型とバッテリ駆動時間含めほぼ共通仕様で、本体サイズ/重量はW323×D226×H17.8mm/約1.6kg。

オーナーメードモデルでは、CPUをより上位(Core i7-3517U)/下位(Core i3-2367M)にカスタマイズしたり、メモリ容量の増減やストレージ構成の強化などをCTOメニューから選択することができる。最小構成時の価格は11.6型で69,800円から、13.3型で79,800円から。