待望のKepler世代のデュアルGPU

新世代GPU「GeForce GTX 680」が好調のNVIDIAだが、デュアルGPU構成のウルトラハイエンドモデル「GeForce GTX 690」が早くも登場、搭載グラフィックスカードが発売となっている。価格は10万円前後と高価だが、入荷量が多くないこともあって、多くのショップで完売。しばらくは品不足が続きそうだ。

ZOTACの「ZTGTX690-4GD5R001/ZT-60701-10P」

GIGABYTEの「GV-N690D5-4GD-B」

GeForce GTX 690は、前世代におけるGTX 590と同様に、2GPU構成にすることでグラフィックス性能を向上させたもの。CUDAコア数は3,072基、搭載メモリは4GB GDDR5と、GTX 680を2つ乗せたようなスペックになっているが、クロックは1,006/1,058MHzから915/1,019MHzに落とされている。補助電源は6ピン×2個から8ピン×2個に強化されるものの、消費電力は195Wから300Wへと増えただけで、2倍にはなっていない。

■主なスペック
GPU GTX 690 GTX 680(参考)
コアクロック(Base/Boost) 915/1019MHz 1006/1058MHz
CUDAコア 3072基 1536基
搭載メモリ 4GB GDDR5 2GB GDDR5
メモリデータレート 6.0Gbps
メモリバス幅 512bit 256bit
最大消費電力 300W 195W
補助電源コネクタ 8+8ピン 6+6ピン

今回、店頭で確認できたのは以下の3社のモデル。いずれもリファレンスに準拠した製品と見られ、大きな違いはないようだ。価格は10万円前後と高価だが、やはりというか、「2枚買い」をしていったお客さんもいたとか。

メーカー 価格
ZOTAC 110,000円前後
GIGABYTE 100,000円前後
Palit 97,800円(ドスパラパーツ館)

この価格自体は、GTX 680を2枚買うよりは若干安い。電力的なメリットもあるので、GTX 680のSLIにはせず、このGTX 690を選択するのも狙いとして悪くないだろう。