例えば電話中にメモ書きしたり、写真に落書きしたり、地図の上に矢印を書いたり、ブラウザで見つけた情報に手書きメモを付け足したり、PDFやオフィス文書に修正指示を記入したりと様々な使い方が可能だ。手書きした画面はJpeg画像として保存できるので、SNSへのアップロードやメール添付といったことも簡単に行える。この手書きメモ機能は非常に需要が高いことだろうと思う。

HB鉛筆と同じ太さで設計されたというRubberdiumペン。クリップがついているので、使わないときはシャツの胸ポケットなどに挟んでおくことができる

メモ書きに使用するペンは種類、太さ、色を自由に選ぶことができる(写真右)

Googleマップとストリートビューを利用し、待ち合わせ場所を友人あてにメール送信するといったことも容易にできる。ペンを使わず、指で書くことも可能だ

CPUには1.5GHzのデュアルコアCPUを搭載している。OSは現在Android 2.3だが、5月中にAndroid 4.0へアップデートすることが決定しているという。また、バッテリーには「次世代ポリマーバッテリー」を内蔵しており、800回の充放電サイクルに耐えられるようになっている。通信面ではLTEに対応するほか、地上波DMB(韓国版のワンセグ)も利用できる。

前面には130万画素の、背面には800万画素のCMOSカメラを搭載する

アプリに関してはテーマ別にノートのようにまとめることができる「ノートブック」機能を搭載。これは写真、動画、手描きメモ、テキスト入力などを織り交ぜてひとつの文書ファイルとして保存できる機能で、これを使えば旅行の記録や日記、レポート記事などを簡単に作成することが可能だ。

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実際に使用してみて感じたのは、5インチというサイズの絶妙な使いやすさだった。イメージが沸かない人は、文庫本を手にしてみると良いかもしれない。画面の4:3というアスペクト比も、縦にしても横にしても見やすい比率で非常に好印象だった。韓国における調査では、本端末の購買層には男女による差が少なく、年代別に見ても20代~40代前半の幅広いユーザー層に受け入れられているのだという。スマートフォンでは小さいけれど、タブレット端末では大きすぎる。そうしたユーザーの需要をうまく掘り起こしたのだろうと推測する。

Optimus Vu:は、日本においてもヒットする可能性を充分に秘めているように思う。個人的には、すっかり気に入ってしまった。日本市場への投入アナウンスを、期待しながら待ちたい。

(記事提供: AndroWire編集部)