Python Programming Language

4月11日(現地時間)、Pythonの各バージョンがマイナーアップデートされた。更新されたのは「2.6.8」、「2.7.3」、「3.1.5」、「3.2.3」。いずれのバージョンも、昨年の12月末に行われた28C3(The 28th Chaos Communication Congress)で発表された2つのハッシュ衝突攻撃も含めた脆弱性に対処している。

2.6系と3.1系はバイナリの配布は行っておらず、2.6.8と3.1.5は脆弱性を修正したソースコードのみ配布を行なっている。また、2.6系は2013年10月まで3.1系は2014年6月までをサポート期間としており、それ以降は脆弱性が発見されたとしても対応されない見通し。

2.7系は2.xシリーズの最後のメジャーバージョンで、3.1系で導入されたいくつかの機能を取り込んでいる。2.7.3はソースコードによる配布の他にバイナリの配布もされており、Windows(32bit/64bit)版やMac OS X(32bit/64bit)版が公開されている。

Pythonの現在の最新リリースは3.2系で、このバージョンではセキュリティフィックスだけでなく新機能の追加も行われる。例えば、ユニットテストモジュールやSSLモジュールの改善やGIL実装のオーバーホール、Pythonデバッガpdbの改良などが行われている。今回リリースされた3.2.3は、セキュリティフィックスのみとなっている。また3.2系は2.7系と同様に、Windows/Mac OS X向けのバイナリ版が配布されている。