ペンタックスリコーイメージングは8日、レンズ交換式デジタルカメラ「PENTAX K-01」を発表した。パッケージは、薄さ9mmのパンケーキレンズ1本が付属する「レンズキット」、標準ズームレンズ1本が付属する「ズームレンズキット」、標準ズームレンズと望遠ズームレンズ計2本が付属する「ダブルズームキット」の3種類が用意される。価格はいずれもオープンで、推定市場価格はレンズキットが8万円前後、ズームレンズキットが7万円前後、ダブルズームキットが9万円前後となっている。発売は3月中旬を予定している。
世界的なインダストリアル・デザイナーのマーク・ニューソン氏がデザインした、「PENTAX K」シリーズ初となるミラーレスデジタルカメラ。既存のカメラのデザインを覆すような大胆なフォルムとなっている。
機能面に目を移すと、撮像素子は従来の「K」シリーズと同様、APS-Cサイズ(23.7×15.7mm)CMOSセンサーを搭載。有効画素数は1,620万画素と精細感が増し、また対応感度も常用でISO100~ISO12800、カスタム設定時でISO25600までの増感が可能になっている。
画像処理エンジンは新開発の「PRIME M」を搭載。M(Movie)の名の通り、動画処理に優れた性能を発揮し、付属機能に留まっていた感のある従来のデジタルカメラより、充実した動画撮影性能を誇る。動画の記録画素数は1,920×1,080ドットだ。
そのほか、露出を変えて連続撮影した3枚の写真を合成することで、階調性が豊かな写真を実現するHDR(High Dynamic Range)モード、映画のワンシーンのような写真を楽しめる「銀残し」や幻想的な「クロスプロセス」など11種類の画像仕上げを行える「カスタムイメージ」、19種類の「デジタルフィルター」など、撮影が楽しくなる機能を豊富に搭載。
その他の主な仕様は、マウントがペンタックスバヨネットKAF2マウント、シャッター速度が1/4,000~30秒、連続撮影速度が最速約6コマ/秒、手ブレ補正はセンサーシフト方式(内蔵式)。モニターは約92.1万ドット・3型液晶、記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードとなっている。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影枚数はストロボ発光なしの場合で約540枚、ストロボ50%発行の場合で約500枚。
サイズは約W121×D59×H79mm(ホットシュー、操作部材を除く)、重量は本体のみで約480g、バッテリーとSDカードを装着した状態で約560gとなっている。
付属するレンズは、レンズキットが「smc PENTAX-DA40mm F2.8 XS」、ズームレンズキットが「smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL」、ダブルズームキットが「smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL」と「smc PENTAX-DA L 55-300mm F4-5.8 ED」となっている。