NECは、住友信託銀行の外勤活動における顧客情報管理の厳正化並びに、外勤活動の効率化、営業力強化を目的として、外勤支援システム(i-Boats)を構築し、1月より同システムが稼働を開始したと発表した。

システムの導入により、住友信託銀行の営業担当者はiPhoneを利用し外出先で事前に申請・承認した顧客情報を参照することが可能となる。

住友信託銀行では、これまでPDAを活用して外出先で顧客情報を閲覧するシステムを構築していたが、PDAの保守契約が切れることから、端末をiPhoneに切り替えた。

端末の切り替えに際しては、従来よりセキュリティを強化した多段認証を導入。これに伴い、認証方式を指紋認証から顔認証に切り替えた。

新システムでは、顧客データの暗号化、端末監視、不正アクセス検知などのセキュリティ機能に加え、外勤支援アプリケーションをiPhone上で起動する際には、多段階認証の一つとして顔認証を採用。NECの顔認証エンジン「NeoFace」による利用者の本人確認を行い、iPhoneを紛失した場合にも第三者のなりすましによる不正利用を防止する。