有用なソフトウェアを安価に購入できるキャンペーン

図01 現在開催中の「セット販売」キャンペーン。同社のパッケージ製品を購入するよい機会だ

数多くのユーティリティーソフトを輩出しているアーク情報システムでは、同社が運営するオンラインショップで二つの製品を合わせて購入すると、一つの製品が半額になるキャンペーンを行っている。例えば価格設定が各五千円のパッケージを購入する場合、通常は10,000円だが、キャンペーンに適用されるパッケージの場合は7,500円になるという仕組みだ(図01)。

以前から同社パッケージ製品を購入しようと考えていた方には、お得なキャンペーンだが、ここで注目してほしいのは、「何となく存在は知っていたものの、いろいろありすぎてわからない」という方々。確かに同社パッケージ製品はWindows XPやWindows 7の使い勝手を向上させる便利なユーティリティーソフトだが、その内容は多岐にわたるため、コンピューター初心者によってわかりにくいのは事実である。

そこで、いくつかのシチュエーションを踏まえ、最適と思われる組み合わせを提示してみることにした。例えば今はやりのSSD(ソリッドステートドライブ)へHDD(ハードディスクドライブ)から環境移行する際は、HDDの内容を簡単な操作で別のディスクに丸ごとコピーできる「HD革命/CopyDrive Ver.4」が最適である。ここで余ったHDDを活用するのであれば、二台のディスクにデータを同時に書き込むことで、データを保護しつつ、トラブル発生時は素早くデータを復旧するできる「HD革命/DISK Mirror Ver.3 Professional」もしくは「同Standard」といった組み合わせがベストだろう。

現時点では同キャンペーンの終了時期は明示されていない。それだけに、このタイミングを逃さすに優良なソフトウェアを安く手に入れてほしい(図02)。

図02 キャンペーン対象となるパッケージ

古いHDDから新しいSSD環境に移行する

最近はSSDも安価になりつつあると同時に安定するようになり、同デバイスを取り上げる記事を多く見られるようになった。HDDと異なりSSDは、記録型デバイスでヘッドがディスク上の目的位置に到達するまでのシークタイムが事実上ゼロのため、ランダムアクセススピードが圧倒的に速く、Windows 7なども十数秒で起動できるのが魅力。また、物理的な駆動部品がないため動作音が発生せず、振動や衝撃にも強い。

確かにHDDと比べると容量単位の価格も高く、書き込み回数によって製品寿命が短くなってしまうというデメリットも存在するが、SSDをリリースしている各社の努力により、以前ほど神経質にならなくて済むようになってきた。そうなると従来のホストドライブとして使ってきたHDDをSSDに換装するユーザーが増えてくる。実際に使った感想を述べれば、SSD環境はヒョウのごとく素早い動きになり、従来のHDD環境が愚鈍な亀の歩み見えてくると言う。

そこでお使いのコンピューターにSSDを導入する場合に用意してほしいのが「HD革命/CopyDrive Ver.4」である。同ソフトウェアはHDDの内容を簡単な操作で別のデバイスに丸ごとコピーする機能を備えており、コピー先デバイスはWindowsが認識すれば制限はない。つまり、今回のようなケースに最適なのだ。

図03「HD革命/CopyDrive Ver.4」の通常販売価格は4,980円

一般的にTB(テラバイト)クラスのHDDから、GB(ギガバイト)クラスへのコピーは、大から小へコピーすることになるため、難しく感じられるだろう。しかし、同ソフトウェアには、コピー先デバイスに合わせてパーティションサイズを自動調整する機能が備わっているため、難しい操作を行わずにコピーできるはずだ。また、HDDを複数のパーティションで切り分けている場合、特定のパーティションだけをコピー対象とすることもできる。

いずれにせよ、HDDからSSDへの環境移行は、使用容量の最適化作業が必要となり、場合によっては異なるドライブにドキュメントフォルダーを移動させるといったテクニックが必要になるかもしれない。それでも、お使いのコンピューターを安い投資で大幅にパワーアップさせたい方は、HDDからSSDへの引っ越しをぜひ試してほしい(図03)。

その一方で、余ったHDDの活用方法を考えてみるべきだろう。前述のとおりSSDは容量的な制限があるため、HDDと同じように何でもホストドライブにデータをため込む使い方は難しい。ドキュメントフォルダーに動画などファイルサイズの大きいファイルを保存している場合、余ったHDDをデータドライブとして同フォルダーを移動させるべきだ(図04)。

図04 マイドキュメントフォルダーのプロパティダイアログでは、任意の場所にフォルダーを移動する仕組みが用意されている

その一方で容量的問題がない場合、SSD上に書き込まれるデータを「HD革命/DISK Mirror Ver.3 Professional」「同Standard」で二重化するミラーリングシステムを作っておけば、安全性は大いに高まる。そもそもミラーリングとは、ディスクの中身を鏡に見立て、複数の記録型デバイスに同じデータを書き込んで、データを二重化するというもの。データの冗長性を高めるRAID(レイド)で言うところのRAID 1に相当する。

バックアップとは異なり、ある時点の状態にさかのぼって復旧することはできないものの、常に同時書き込みが行われるため、ユーザーがスケジュールを組んでコピーやバックアップ操作をする必要はない。また、SSDが物理的に破損した場合も、HDDからOSが起動すればロスタイムも発生しないので、まだ完全とは言いがたいSSDを使用する際の安全弁として役立つだろう(図05)。

図05 ミラーリング先となるHDDから内容を復元することもできる

なお、「HD革命/DISK Mirror Ver.3 Professional」「同Standard」の差はミラーリング先の違いにとどまっている。同Professionalでは、ミラーリング先としてネットワークストレージが選択できるため、今回のようなシチュエーションでは同Standardで十分。だが、NAS(ネットワークアタッチトストレージ)サーバーを運用しているユーザーは、同Professionalを選択して、データの冗長化を推し進めるのも面白いだろう(図06~07)。

図06「HD革命/DISK Mirror Ver.3 Professional」の通常販売価格は10,333円

図07「HD革命/DISK Mirror Ver.3 Standard」の通常販売価格は8,532円