凸版印刷と、トッパンシステムソリューションズ(以下、TSS)は2月10日、共同でNFC搭載のスマートフォンを活用したフィールドサービス業務支援システムを開発し、2012年2月上旬より各種機器メーカー、メンテナンス会社など機器・什器を設置場所で保守や点検、管理する企業向けに販売を開始すると発表した。

このシステムは、管理対象物に取り付けたICタグをNFC(Near Field Communication)搭載スマートフォンで読み取り、Salesforce上でメンテナンス情報や活動データなどを一元管理し、メンテナンス業務の負荷を軽減するというもの。

フィールドサービス業務支援システム 概要図

具体的には、あらかじめ管理対象物にユニークIDを持つICタグを取り付け、フィールドサービススタッフが、NFC搭載のスマートフォンでICタグのユニークIDを読み取る。そのIDを個体の識別や、管理番号、設置店舗、設置年月日などのメンテナンス内容に紐付けて情報を登録するというもの。これらの情報は顧客管理・営業支援クラウドサービスのSalesforceで一元管理する。

さらにSalesforceのプラットフォームやアプリケーションを活用することで、管理対象物のある場所への訪問計画や、作業履歴などのほか、日報作成やメンテナンス活動データを集計・分析、プロセス改善など様々な業務プロセス支援が行えるため、業務負荷を軽減する。

また、専用リーダではなくNFC搭載のスマートフォンを活用するため、導入コストを低減できる。また、スマートフォンのカメラを使い写真でのレポートを実現し、日報、スケジュール共有などのグループウェアとしても活用可能となり、画像の撮影や地図の表示なども可能となる。