「スリム化」が「CF-SX1」の本体ハードウェア面での特徴だとするならば、モバイル環境での活用を意識した付属品が同梱されているというのが、商品としての「CF-SX1」が提供するソリューションの特徴といえる。特に要注目なのがACアダプター。本製品にはACアダプターが2つ同梱されているのだ。標準バッテリと大容量バッテリを同梱して使い分けるというのはこれまでにもあったが、ACアダプターを複数同梱するというのは珍しい。

この2つのACアダプター、ひとつは通常のACアダプターで、もうひとつは持ち歩き用のミニACアダプター。このミニACアダプターは、通常のACアダプター(これとて一般的なACアダプターにくらべてとくに大きいわけではない)よりもさらにひと回りコンパクトで、手のひらに収まる程度のサイズ。本体と一緒に持ち歩いてもジャマにならない。

このミニACアダプターは、サイズが小さいぶん給電能力で劣るため、通常のACアダプターのようにPCを使用しながら充電するということができない。用途としては、「外出先のAC電源が利用可能な状況でバッテリ残量を減少させずにPCを使う」「出張・旅行の際に夜間の充電用として携行するといった用途を想定しているという。このミニACアダプターをコンセントに直接挿し込めるウォールマウントプラグも用意されており、スッキリとまとめられるので持ち運びやすい。出張が多いビジネスマンなどには重宝するだろう。

これがミニACアダプター。手のひらに乗ってしまうほどコンパクトなサイズで、カバンに入れてもジャマにならない

付属のウォールマウントプラグを装着すれば、ACアダプタをダイレクトにコンセントへ挿し込める。ジャマなコード部分もなくスッキリ

そしてバッテリもまた、軽量バッテリーと標準バッテリーの2つが標準添付となっている。モバイルユーザーにはうれしいポイントだ。軽量バッテリーでも約7.5時間の駆動時間を確保しており、標準バッテリーでは約15.5時間もの長時間駆動が可能。2つのバッテリによる駆動時間の合計は約23時間となり、2泊3日程度の短い出張であれば、バッテリー駆動だけでも間に合いそうだ。

バッテリー駆動時間の長さは「Let'snote」シリーズの十八番。軽量バッテリーでも約7.5時間駆動となっている

同梱されている大容量バッテリーと挿し替えてみる。大容量バッテリーは後ろ側に出っ張る形式で、装着してもスリムなまま

次ページ:効率良く作業を進められる高解像度ディスプレイ&リーフ型キーボード