GoogleがSamsung Electronicsとの共同開発で世に送り出す、Google携帯の第3弾「Galaxy Nexus (SC-04D)」がいよいよ日本に登場する。今回、この日本上陸モデルを一足先に触る機会を得たのでレビュー形式で紹介していこう。

■主な仕様   [製品名]  docomo NEXT series GALAXY NEXUS SC-04D   [OS]  Android 4.0(Ice Cream Sandwich)   [CPU]  OMAP4460(1.2GHz)   [内蔵メモリ]  16GB   [ディスプレイ]  4.7インチ(1280×720ドット)HD Super AMOLED   [カメラ]  背面:約510万画素/前面:約130万画素(ともにCMOSカメラ)   [寸法]  約136×68×8.8mm   [重量]  約135g   [主な機能]  spモード、GPS、Bluetooth 3.0、Wi-Fi、フェイスアンロック、WORLD WING(3G+GSM)、FOMAハイスピード(HSDPA:14Mbps/HSUPA:5.7Mbps)など  

Galaxy NexusとAndroid 4.0 "Ice Cream Sandwich"

初代Nexus One、2代目Nexus Sと続くNexusシリーズ最大の特徴は「その時点の最新OSを常にサポートし、GoogleのAndroid戦略を色濃く反映した数々の機能を搭載」している点にある。例えばNexus Oneが出た当時はメーカー各社でAndroid 2.xの採用が進まず、自ら「最新OSを搭載したリファレンスモデルを」という経緯で「Android 2.1 "Eclair"」を搭載した最初のシリーズが登場した経緯がある。Nexus Sは当時のGoogleが「NFC (Near Field Communications)」のサポートに熱心だったこともあり、これを搭載した初のAndroid携帯としてリリースされた。では、Galaxy Nexusはどうだろうか?

まず、最新OSである「Ice Cream Sandwich (ICS)」こと「Android 4.0」を初めて搭載した端末であることが挙げられる。Android 4.0は、これまでスマートフォンの「Android 2.x」とタブレットの「Android 3.x (Honeycomb)」の2系統に分かれていたAndroid OSを1つにまとめた初の統合OSである。だが実際のところ、Android 3.xは2.x系の上位互換OSであり、タブレット向けのユーザーインターフェイスや機能を醸成しつつ、それを2.x系のスマートフォンへとフィードバックしたものが4.0だといえるだろう。そのため、4.0のルック&フィールはどちらかといえば3.xのそれに近い。またGoogleはAndroid 3.xで「基本操作のための物理ボタンを搭載しない」という方針を打ち出していたが、これはそのまま4.0にも受け継がれている。だがGoogleがメーカー各社に「物理ボタン完全排除」を強要しているわけではないため、今後4.0を搭載して発売されるスマートフォンで物理ボタンを搭載するモデルが登場することになる(すでにNTTドコモの製品でもシャープのモデルで予告されている)。一方でGalaxy Nexusは前述のようにGoogleの意向を色濃く反映した端末であるため、(電源やボリュームボタンを除く)物理ボタンをいっさい搭載しないフルフラットなタッチスクリーン端末に仕上がっている。これは非常に特徴的だ。