家電量販店の店頭に並ぶ大手メーカーのデスクトップPCは、設置のしやすさなどもあって液晶一体型のモデルが大半を占めており、ディスプレイと本体が別となったいわゆるセパレート型のモデルは目立たなくなってきている。これには、液晶一体型PCが十分に高い性能を実現し、テレビ録画などの多彩な機能も搭載できるようになったというのが大きな要因となっている。とはいえ、セパレート型には本体の拡張性が優れている、ディスプレイをほかのPCにも使い回せるといったメリットがある。

今回紹介する「ESPRIMO DH」シリーズは、そのメリットが存分に感じられる富士通の最新セパレート型デスクトップPCだ。直販向け上位モデルである「ESPRIMO DH70/EN」は、選択可能な構成のパフォーマンスの高さにある。

試用機に搭載されていたCPUは、実クロック3.40GHz、インテル ターボ・ブースト・テクノロジー2.0時で最大3.80GHzのIntel Core i7-2600。グラフィックはAMD Radeon HD 6570、メモリは16GB、HDDは2TB、光学ドライブはBDXL対応の記録型Blu-ray Discドライブを搭載と、コンパクトな本体に高いスペックを備えていた。付属の液晶ディスプレイは24型ワイドと大型で、解像度も1,920×1,200ドットと、一般的な大型液晶の1,920×1,080ドットにくらべて縦の解像度が高いもの。より多くの情報を画面上に表示できるため、なにかと作業をしやすいのがポイントだ。

高性能を詰め込んだ、それでいてコンパクトなボディ

そして、直販サイトのカスタマイズモデルの最大の魅力といえるのが、予算や目的に合わせて構成を変更できるということ。IEEE802.11b/g/n対応の無線LANも搭載できる。液晶ディスプレイには20型/22型も選択可能で、20型/24型では光沢のあるスーパーファイン液晶VXとノングレア液晶を選べる充実ぶり。逆に、CPUとしてCore i3/i5を選択したり、グラフィックスをCPU内蔵のものにしたり、光学ドライブをスーパーマルチドライブに変更したりして、スペックを抑えて価格を下げることもできるなど、非常に自由度が高い。

光学ドライブは開閉式カバーの中にある。ドライブはスリムタイプのものが採用されている

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