ストックフォトサービスのiStockphotoと、「EOS学園」や「キヤノンフォトサークル」などを運営するキヤノンマーケティングジャパンが、初めてとなるコラボレーション撮影講習会を開催。iStockphoto出品者とキヤノンフォトサークル会員にメールなどで参加を呼びかけ、参加希望者多数の中で当選した双方10名ずつ、計20名のアマチュアカメラマンが集った同撮影会の模様をレポートする。

ハウススタジオ「STUDIO 07」

会場となったのは、東京都大田区のハウススタジオ「STUDIO 07(スタジオゼロナナ)」。今回のテーマである"食とそのまわりの人々"の撮影にもってこいの、キッチンスペースも用意された本格的なスタジオだ。撮影会では、食卓の風景、料理のシーン、食材の物撮りという3つの講習が行われたため、それぞれの撮影に合わせた数々の料理や食材が準備され、モデルの手配も行われていた。

カメラやレンズの貸し出しも行われた

さらに、キヤノンMJが参加者全員分の一眼レフカメラ「EOS 5D MarkII」や「EOS 60D」と様々な交換用レンズを用意しており、一同が同じ条件で撮影できるように配慮されていた。カメラやレンズを借り受けた参加者は、早速スタジオ内を撮影したり、借りたレンズを付け替えて試してみるなど、カメラの扱いに手慣れているようであり、今回の撮影会に対する意欲の高さも伝わってきた。

一眼レフを使いこなすための講習会からスタート

カリキュラムは、EOS学園でも講師を務めている写真家の佐藤かな子さんによる、貸し出された一眼レフを使いこなすための講習会からスタート。現在の一眼レフはオートでも美しい写真を撮影できるが、それを超える写真を撮影するための各種設定や撮影時の注意点を紹介。

写真家の佐藤かな子さんによる講習会からスタート

例えば、ピントを合わせる際にすべてをカメラ任せにする設定と、オートフォーカスフレームを自分で選ぶ設定の切り替え方や使い分け、被写体以外をぼかして撮影するための方法とぼかし具合の調節、周囲が明るい状況や逆光時に暗く写りがちな被写体を明るく撮影するための設定、異なる光源下でホワイトバランスを利用することで色味を調整する方法など、その設定がどんな状況で効果を発揮するのか、利用することでどんな写真が撮れるのか、といった実例をスライドで見せながら丁寧に解説してくれた。また、カメラの設定だけではなく、構図による印象の違い、レフ板の使い方、レンズ交換時の注意点などの説明もあった。

講習会の様子

参加者は、キヤノン製一眼レフカメラを持参してきた人から、初めて同社の一眼レフを手に取った人まで様々だったが、解説を熱心に聞きながら実際に手元のカメラを操作して、各種設定方法の確認を行ったり、ファインダーを覗いてカメラを構えていた。この時点で、いま聞いた技術や手法をすぐに試してみたい、という雰囲気で、撮影意欲は徐々に盛り上がってきたようだ。