東芝が3日に発表した「レグザサーバー」2製品(DBR-M190/DBR-M180)は、「タイムシフトマシン」機能による地上波の(ほぼ)全番組録画を特徴とするレコーダーだ。同社の展示ブースで説明員に、製品についての話を聞くことができたので、続報をお届けしたい。

地上波6ch分の全番組を一時記録できる「レグザサーバー」

まずは注目のタイムシフトマシン機能だ。同機能は、最大6ch分の地上波の全番組を一時記録するというものだ。内蔵しているタイムシフトマシン用HDDの容量は、DBR-M190が4TBでDBR-M180が2TBだ。タイムシフトマシン用のHDDの空き領域が少なくなると、自動的に古い番組から削除されていく。6ch記録時の最大日数は、DBR-M190では15日間、DBR-M180では8日間だが、この記録日数は低画質モードで記録を行った場合の値だ。各画質モードでの記録日数は、下の表のようになる。これは24時間連続で記録を行った場合の目安であり、「ゴールデンタイムだけ」といったように記録する時間帯を制限した場合には、その分だけ記録日数は伸びることになる。

放送波そのまま 高画質 中画質 低画質
DBR-M190 3日 6日 9日 15日
DBR-M180 1.5日 3日 4.5日 8日

各モードのビットレートは、放送波そのままの場合で約17Mbps、高画質の場合で約9Mbps、中画質で約6Mbps、低画質で2.6~2.8Mbpsとなっている。会場でデモに使われていたのは高画質モードで、他のモードへの切り替えができなかったため、それぞれのモードが実際にどの程度の画質なのかは判断できなかった(タイムシフト録画の設定を変更すると、それまで記録していた番組がクリアされてしまうとのこと)。ブースの説明員によると、低画質モードでは、動きの大きいシーンなどでブロックノイズが発生することがあるが、中画質以上であれば目立った画質低下は起こらないそうだ。

両機種ともUSB接続の外付けHDDを増設ずることが可能だが、これは通常録画専用でタイムシフト用には利用できない。USBの転送速度の限界から、このような仕様なっているとのことだ。

続いて「レグザリンク・シェア」についてだ。レグザリンク・シェアは、番組をタブレットやスマートフォン、別の部屋にあるレグザなどの液晶テレビに配信する機能だ。配信先がテレビの場合、従来機種にも搭載されていた「ネットdeサーバーHD」(DLNA)の機能を使用することになる。配信先のテレビにはDLNA対応のプレーヤー機能が必要だ。配信先がタブレットやスマートフォンの場合は、タブレットまたはスマートフォン側では「レグザappsコネクト」の各アプリを使用して番組を視聴することになる。HDDに録画した番組をネットワーク経由で視聴する際に使うのが「RZプレーヤー」で、現在放送されている番組のネットワーク経由での視聴に使うのが「RZライブ」、録画番組を端末へダビングして視聴するのに使うのが「RZポーター」だ。なお、既存の「レグザappsコネクト」の対応環境には、Android端末やiPhone/iPad/iPod touch、Windows、Macなども含まれているが(アプリによって対応環境は異なる)、「RZライブ」「RZプレーヤー」「RZポーター」の対応環境は、REGZA Tablet AT700/AT3S0となっている。