千葉・幕張メッセで開催されているIT・エレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN 2011」。KDDIのブースでは、「DIGNO ISW11K」(京セラ製)、「HTC EVO 3D ISW12HT」(HTC製)、「MOTOROLA PHOTON ISW11M」(モトローラ・モビリティ製)などのau冬モデルの最新機種を展示している。

DIGNO ISW11K

HTC EVO 3D ISW12HT

MOTOROLA PHOTON ISW11M

AQUOS PHONE IS13SH

MEDIAS IS11N

Windows Phone IS12T(富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製)

現在開発段階の新しい技術も参考出展されていた。「新感覚スマートフォン」と呼ばれているもので、タッチパネルがまるで凹凸のあるボタンキーのような感触で操作できる。タッチパネル部分に押圧センサーとリアル振動機能を搭載することにより実現できた技術なのだという。現在特許の出願中で、商用化を進めていきたいとのことだった。

Hapticという京セラの疑似体験技術を応用している

同じブースでは、筐体全体が振動して話者の声を伝える「新聴覚スマートフォン」のデモも行われていた。従来の骨伝導スピーカーの技術をさらに進化させたもので、ヘッドホンで耳が塞がっていても通話ができるという。新感覚スマートフォンとともに、商用化を進めている技術のひとつだ。

「未来の教育のかたち」と題したブースでは、KDDIの教育現場での取り組みが紹介されていた。これはタブレット機を使ったインタラクティブな教育を提案するもので、実際に横浜市白幡小学校にて今月から試験的に実施される予定。

KDDIの教育現場での取り組み

具体的には、生徒ひとりひとりにタブレット機を配り、授業に役立つ使い方をKDDIが提供する。例えば電子教科書としての使い方のほか、問題集として使えば生徒の解答時間、正答率などを統計的に記録することもできる。教師は各生徒の学習の進捗状況をリアルタイムで把握できるので、きめ細やかなフォローを個別にすることが可能になる。また、これらの情報を家庭と共有することで、子どもの学校での生活や連絡事項などもスムーズに各家庭に伝達することができるようになるという。

動画はプレゼンや、体育の授業などでも活用できる(写真右)

政府は2020年を目処に学校教育でのデジタル化を進めているが、デジタル黒板や端末を配るだけで具体的な施策を示すことができていないのが現状だという。KDDIとしては、教育現場の教師と懇談の機会を持ちつつ、今後、より効果的な使い方を提案していきたいとのことだった。

生徒は移動中も自分のペースで学習することができるようになる(写真左)