米HPは9月8日、アジア・パシフィック地域のプレス向けイベント「INNOVATION IMPACT HP」を上海で開催。その中で同社最小のePrint対応小型複合機「HP LaserJet Pro 100 color MFP M175nw」など、レーザープリンタ(LaserJetシリーズ)5機種とビジネスインクジェットプリンタ2機種を発表した。いずれも、日本での展開は現在未定。

今回のLaserJetシリーズには、 Auto-Off/Auto-On機能を搭載。印刷が行われない場合時間指定で自動的にスリープモードに移行するほか、勤務時間に合わせ、時刻指定でスリープモードへの移行/復帰を指定できるようになっている。HPによれば、プリンタの電力使用量の66%は、夜間および週末に消費されているという。HP LaserJet Enterprize 500 color M551シリーズでは、スリープ時の電力使用量は0.3~0.4Wで、きめ細かなスリープモードへの移行で電力使用量を削減できるとしている。スリープモードへの移行時間は、10~60分の間で指定できるという。

「HP LaserJet Enterprize 500 color M551シリーズ」のスリープ時の電力使用量

「HP LaserJet Pro 100 color MFP M175nw」

「ePrint Wireless Direct Printing」により、iPhoneでプリンタを自動的検出

HP LaserJet Pro 100 color MFP M175nwは、プリンタ、コピー、スキャン機能を搭載したePrint対応A4カラーレーザー複合機で、推定販売価格は349米ドル。印刷スピードは、モノクロが毎分17枚、カラーが毎分4枚だ。外形寸法はW17.4×D16.6×H13.3インチ(1インチは25.4mm)。有線/無線LANや「ePrint Wireless Direct Printing」機能を搭載し、スマートフォンにおいて、無線環境にあるプリンタを自動検出し、設定なしでスマートフォンのドキュメントや写真をプリントできる。

「HP LaserJet Pro 100 color MFP M175nw」

「HP LaserJet Enterprise 600 M601/M602/M603」

HP LaserJet Enterprise 600 M601/M602/M603は、単機能のA4モノクロレーザープリンタ。印刷スピードは、M601が毎分43枚、M602が毎分50枚、M603が毎分60枚。いずれも、解像度は1,200×1,200dpi、4行のカラーLCDディスプレイを搭載(M602/M603は10キーキーパッド付)し、インタフェースはUSB 2.0のほか、ギガビットLANを搭載(IPv6対応)。標準給紙容量は100枚+500枚で、USBメモリからのダイレクトプリントに対応する。

「HP LaserJet Enterprise 600 M601」

「HP LaserJet Enterprise 600 M603」(オプショントレイ装着)

また、M602とM603は、プリントジョブを暗号化し、PINコードを入力しないとプリントアウトできないセキュリティ機能を搭載する。

印刷時にPINコードを設定

プリンタの画面でPINコードを入力して出力

3機種は11月から販売され、推定販売価格はM601が699米ドル、M602が899米ドル、M603が1399米ドル。

「HP LaserJet Enterprise 500 COLOUR M551」

HP LaserJet Enterprise 500 COLOUR M551は、単機能のA4カラーレーザープリンタ。印刷スピードは毎分32枚で、解像度は1,200×1,200dpi。4行のカラーディスプレイを搭載し、Help、Menu、OK、Stop、Back、Down、Upの7ボタンもある。インタフェースはUSB 2.0のほか、ギガビットLANを搭載、標準給紙容量は100枚+500枚。推定販売価格は649米ル。

「HP LaserJet Enterprise 500 COLOUR M551」

ビジネスインクジェット「HP Officejet Pro」

ビジネス向けのインクジェットプリンタでは、複合機の「HP Officejet Pro 8600 Plus e-All-in-One」と単機能機の「HP Officejet Pro 8100 ePrinter」を発表。HP ePrintに対応し、両面印刷機能を搭載。マーカーによる汚れを防ぐ新インクを採用する。また、HP Officejet Pro 8600は、Auto-Off/Auto-On機能やスキャン画像のゆがみを自動補正機能を搭載する。

そのほか、ドライバは必要なくPlug&Playで認識し、Windows ServerのクラスタやCitrixのサーバにも対応するという。

推定販売価格は、HP Officejet Pro 8600が299米ドル、HP Officejet Pro 8100が149米ドル。

「HP Officejet Pro 8600 Plus e-All-in-One」

HP Officejet Pro 8100 ePrinter」