日本科学未来館は、2011年9月12日の中秋の名月に合わせる形で9月10日から同12日までの3日間、同館のシンボル展示である「Geo-Cosmos(ジオ・コスモス)」を用いた月にまつわるイベント「中秋の名月 未来館でお月見! 2011」を開催することを発表した。

Geo-Cosmosは2011年6月に有機ELを採用し、1000万画素を超す球体ディスプレイとしてリニューアルされたばかり。通常は地球の様子が映し出されているが、同イベント期間中は、開館時間(10:00~17:00)の間、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月周回衛星「かぐや」が撮影した月の表面データを用いた「月」の映像を楽しむことができる(10分間に1回の上映)。

また、9月10日および11日には閉館時間(17:00)で一度通常の営業を終えた後、18:00~21:00に特別夜間開館イベントとして「夜の地球見」が開催される。

これは、通常は眺めることができない夜のGeo-Cosmosを楽しむことができるというもので、日没後の暗闇に浮かぶGeo-Cosmosに映し出される宇宙に浮かぶような地球の姿を楽しむことができるというもの。

Geo-Cosmosによる夜の地球(投影画像提供:ウィスコンシン大学SSEC)

また、当日のイベント時間中、音楽家の故レイ・ハラカミ氏が楽曲を手がけたプラネタリウム作品「暗やみの色」の特別上映も予定されている。上映時間は約30分で、開始時間は以下のとおり。

  • 18:15~
  • 19:00~
  • 19:45~
  • 20:30~

1回当たり、先着100名(4回合計400名)が見ることができる。

さらに、同館の科学コミュニケーターによる地球についての実演も開催予定となっている。

なお、夜間イベントについては各日18:00より未来館のエントランスにて販売される入館券を購入する必要がある(大人1300円、18歳以下500円)。これは、通常の入館券とは異なるものなので、昼間、入館した人も別途購入する必要があることに注意が必要だ(夜間イベント中の常設展示への入場はできない)。