カシオ計算機は26日、同社が運営する画像変換/共有サービスサイト「イメージングスクエア」を大幅にリニューアルした。月額315円の有料サービスへ移行し、画像変換の機能アップのほか、ソーシャルメディアとの連携機能などを追加。同時に、iOS/Androidのスマートフォン向け無料アプリ「IMAGING SQUARE」も公開する。

(注 : 発表当初の予定にあった会員間で作品を売買できる「販売ギャラリー」機能について、開設がいったん中止されました)

イメージングスクエアは、デジカメで撮った写真などをアップロードして、サイト側のシステムと簡単な操作でデジタルフォトアート作品に変換してくれるWebサービス。これまでは無料サービスだったが、ストレージ容量の増加(1GBから2GB)をはじめ、大幅な機能拡張とともに有料サービスとなった。

写真からアニメーションを自動作成する「DPアニメーション」

目玉機能の1つは「DPアニメーション」だ。1枚の写真から人物などを切り抜き(ダイナミックフォト機能)、あらかじめ用意された"動きパターン"や"キャラクター"を組み合わせて、自動的にアニメーションを生成する。10種類のダンスパターン、60種類の音楽、30種類の挨拶パターンと5種類の挨拶用音楽、各28種類の吹き出しイラストとアイコンイラストなどが用意される。作成したアニメーションは、動画としてダウンロードしたり、URLをメールで伝えるなどしてPCやスマートフォンなどで再生可能。

画像の切り抜きや合成写真を簡単に作れる「ダイナミックフォト」

画像変換機能の「バーチャルペインター」と「HDRアートクラフト」

イメージングスクエアの主要機能だった「バーチャルペインター」と「HDRアートクラフト」もパワーアップ。

写真を絵画に変換する「バーチャルペインター」では、従来の「油彩」や「水彩」、「パステル」、「色鉛筆」などの12種類に加えて、新たに「ししゅう」、「三角形の構成」、「四角形の構成」、「コラージュ」という4種類を追加。合計16種類の絵画調変換が楽しめる。

ししゅう

三角形の構成

四角形の構成

コラージュ

「HDRアートクラフト」は、写真のコントラストや彩度の強弱を部分的に変化させることで、撮影時の記憶や印象に近づけながら、芸術的な表現にする機能。カシオ計算機のデジカメ「EXILIM」シリーズにも、同様のアルゴリズムを用いたHDRアート機能が搭載されている(一部モデルを除く)。

「HDRアートクラフト」の素材写真(左)と、加工後の写真(右)

コミュニティ、グッズ作成、作品販売

会員向けのGUIとしては、「マイアトリエ」や「ギャラリー」などを用意。「いいね!」ボタンによる作品の評価やコメントといった、コミュニケーション機能を備える。また、外部ソーシャルメディアとして、Twitter、facebook、mixiと連携し、これらの外部メディアで自分の作品紹介を簡単にできるようになった。

自分で作成したアート作品は、実際のキャンバスにプリント出力したり、マグカップやTシャツといったオリジナルグッズにすることもできる。

自分の写真や作品を管理する「マイアトリエ」

自分の作品を投稿する「ギャラリー」

iOS/Androidのスマートフォン向け無料アプリ「IMAGING SQUARE」

スマートフォンで撮影した写真を素材として、イメージングスクエアの画像変換や投稿機能が使える無料アプリ。提供されるストレージ容量は1GBで、「マイアトリエ」への保存、「ギャラリー」への投稿、そして先に紹介した「バーチャルペインター」、「HDRアートクラフト」、「ダイナミックフォト」などを利用できる。

「IMAGING SQUARE」アプリのトップメニュー

「マイアトリエ」ではサムネイルで写真を確認

「マイアトリエ」に登録した画像を絵画風に変換。変換後の作品は投稿もできる