昨日お知らせしたMicrosoft Officeに続き、動向が注目されてきた大物であるAdobe Creative SuiteのOS X Lion環境での動作についての情報が出てきた。CS4/CS5を中心にLion環境で確認されている問題についての情報を提供されている。このほか、シマンテック、イーフロンティア、ラネクシーなどのLion対応状況をまとめてお伝えする。
これまで同様、記事の内容は本記事執筆の7月22日時点での情報に基づくもの。対応状況は随時更新されるので、ここで紹介するサポートページなどで最新の情報をチェックしてほしい。
アドビ システムズ
アドビ システムズは、Webサイトに同社のソフトをOS X Lion上で動作させた際の問題についてまとめた情報を公開している。そこでは、初期状態のLionにはJavaランタイムが含まれないためにユーザーがJavaをインストールしなければならないこと、LionではRosettaが非サポートとなったため、PowerPCベースの従来のAdobeアプリケーションが動作しないことなどが告知されている。
個々のアプリの問題については同社Webサイトを参照してほしいが、Lion上で動作しないことが明記されているのはFlash Builder 4.0.x、Flash Catalyst CS5など一部にとどまり、主要なアプリについては一部問題はあるものの基本的には動作する模様。ただし、Acrobat/Adobe ReaderのプラグインがSafari 5.1との互換性がないとのこと。
なお、AdobeはCS3でMac OS X 10.6 Snow Leopardを公式サポートOSに含めていないため、Lion対応もCS4以降に限られると思われる。
シマンテック(ノートン製品)
シマンテックからは、ノートン製品のOS X Lion対応についてアナウンスがされている。それによれば、現行製品はあくまでもパッケージ記載のシステム要件のOSバージョン向けのものであるとのこと。Lion対応製品については新しい製品を準備している段階であり、発表できる段階になりしだい案内するとしている。Lion環境で「ノートン インターネットセキュリティ Mac版」「ノートン アンチウイルス Mac版」のインストール自体は可能だとのことだが、サポートの対象外になる。
イーフロンティア
イーフロンティアについては、先日音楽ソフト「Finale」などについての情報をお届けしたが、グラフィック製品などの対応状況も明らかになった。それによれば、「Shade 12」は近日公開予定のアップデータにて対応予定、「ArtRage 3」「Vue 9シリーズ」が基本的な動作を確認済み、「Poser 8」「Poser Pro 2010」が確認中となっている。音楽ソフトについても情報がアップデートされているので、最新情報を確認しておきたい。
ラネクシー(Parallels)
ラネクシーからは、仮想化ソフト「Parallels Desktop」の対応状況が公開されている。現行の「Parallels Desktop 6 for Mac」は近日公開のビルド12094でLionに対応予定。Parallels Desktop 5 for Mac以前のバージョンはLion上で動作しないが、バージョン4.0/5の登録ユーザー向けにお得なバージョンアップキャンペーンを実施予定。