基本のカスタマイズ-編集モード設定

それでは、本稿の主旨である日本語の文書作成を前提とした設定ポイントを紹介します。ちなみに以下の内容は筆者の好みに沿ったカスタマイズ内容ですから、読者の好みと相反する場合は、読み飛ばしてください。

まずは、前述の手順で編集モード設定ダイアログを起動し、ツリーペインから<表示>を選択してください。最初にチェックするのは「行番号」セクション。各項目にチェックを入れることで、行番号表示が可能になり、編集行の把握が容易になります(図11~12)。

図11 ツリーペインで<表示>を選択し、「行番号」セクションにある各項目にチェックを入れてから<OK>ボタンをクリックします

図12 これで編集画面に行番号が表示されます

次に行うのはインデント設定。初期状態では半角スペースのインデントのみ有効になっていますので、ツリーペインから<入力・編集>を選択し、「インデント」セクションになる<全角スペースもインデントする>にチェックを入れましょう。これで、日本語入力に欠かせない全角スペースの字下げが有効になります。

なお、<BSアンイントデントを有効にする>は、[BackSpace]キーを押したときに、インデントを一段解除(アンインデント)する機能を有効にする項目ですので、お好みに応じて設定してください(図13~14)。

図13 ツリーペインで<入力・編集>を選択し、「インデント」セクションにある<全角スペースもインデントする>にチェックを入れてから<OK>ボタンをクリックします

図14 これで全角スペースを用いたインデントが有効になりました

編集モード設定に関する最後の設定はワードラップ。文字の折り返し設定ですが、初期状態では80文字(2バイト文字における40文字)になっていますので、好みに応じて数値を変更しましょう(図15~16)。

図15 ツリーペインで<ワードラップ>を選択し、「文字数」の数値を好みに応じて変更します

図16 これでワードラップの文字数が変更されました

個人な感想を付け加えるのであれば、ツールバーなどからワードラップ文字数を変更できると便利なのですが、開発履歴を見る限りTepaEditorは安定期に入っていますので、直近の機能追加は期待できません。異なるワードラップ文字数を使用する場合は、複数の編集モードを用意して対応するのがスマートでしょう。また、ウィンドウサイズにあわせて文字を折り返す機能も用意されていますので、場面にあわせて併用してください(図17)。

図17 <表示>メニューから<右端で折り返す>を選択すれば、ウィンドウサイズで文字を折り返すことが可能です

今度は共通設定を確認してみましょう。<ツール>メニューから<共通設定>を選択すると起動する同名のダイアログでは、TepaEditor全体の設定が可能です。最初に設定するのはWindows OSのように、複数のアプリケーションで同一のファイルを参照する可能性が高い環境では欠かせない排他制御設定。TepaEditorではロックなし/ライトロック/リード&ライトロックの三種類から選択できますが、利便性を踏まえてライトロックのみ有効にしておきましょう(図18~19)。

図18 <ツール>メニューから<共通設定>を選択します

図19 ツリーペインで<ファイル>を選択し、「排他制御」セクションの<書き込みをロック>を選択して<OK>ボタンをクリックします

もう一つ欠かせないのがバックアップ作成に関する設定。TepaEditorには上書き保存時と一定時間毎のバックアップ作成機能が備わっています。<上書き保存時にバックアップを作成する>を有効にすることで上書き時のバックアップ機能が働きますが、あわせて<変更>ボタンをクリックし、バックアップファイル作成フォルダーを変更しておきましょう。なお、<Delphi風の命名規則>とは、拡張子の先頭に「~(チルダ)」を付ける規則ですので、好みに応じて選択してください。

また、定期的なバックアップは「定期保存」セクションで<上書き保存時のバックアップ>を選択し、「保存の間隔」で時間を設定しましょう。また、<未保存のファイルも定期保存する>が有効な状態では、未保存の編集文書がある場合に定期保存するか操作をうながすようになります。バックアップの手段は多ければ多いほど安全性が高まりますので、チェックが外れていないか確認することをお勧めします(図20)。

図20 ツリーペインで<バックアップ>を選択し、<上書き保存時にバックアップを作成する>などにチェックを入れておきましょう