NECとレノボは4日、日本最大のPC事業グループとなる"NEC レノボ・ジャパン グループ"が発足したことを発表した。同グループによる新会社は、日本のPC市場で約25%のシェアを持ち、企業や政府関連、コンシューマ分野で強力な存在になるとしている。同グループの設立は2011年1月27日に発表されており、その後の動向が注目されていた。

新会社の会長に就任するレノボ・ジャパンのロードリック・ラピン氏(写真左)と、社長に就任するNECパーソナルコンピュータの高須英世氏(写真右)

NEC レノボ・ジャパン グループは、NECとレノボのPC事業における戦略的提携に基づいたもの。7月1日設立の新会社「Lenovo NEC Holdings B.V.」と、その100%子会社となる「NECパーソナルコンピュータ」と「レノボ・ジャパン」によって構成される。なお、NECパーソナルコンピュータは、NECパーソナルプロダクツのPC事業を分割して設立された新会社。

Lenovo NEC Holdings B.V.の出資比率は、レノボが51%、NECが49%。レノボ・ジャパンの代表取締役社長、ロードリック・ラピン氏が会長に就任し、NECパーソナルコンピュータの代表取締役執行役員社長の高須英世氏が社長に就任する。

こうした新しい体制のもとで、NECとレノボの強みを生かし、日本のユーザーとパートナー企業に対して、今まで以上の価値をもたらす競争力の高い革新的な製品、高水準のサービスを提供していくとしている。