米AMDは、Socket AM3対応のクアッドコアPhenom IIの新モデルとして、動的に動作クロックをアップさせるTurbo CORE技術に対応した「Phenom II X4 960T Black Edition」を発表した。日本市場限定の製品とされており、本日よりリテールパッケージ製品の発売を開始。店頭予想価格は12,980円。

「Phenom II X4 960T Black Edition」。CPUコアを電気的に無効にして4コア製品としているという推測から、マニアユーザーの間では6コア化が可能という噂も出ている

CPUコアの開発コードネームは「Zosma」とされ、従来のPhenom II X4の「Deneb」コアではない。モデルナンバー3桁のPhenom II X4ブランドの新製品だが、Turbo COREに対応することなどから、Phenom II X6で採用している「Thuban」コアをベースとした製品と考えられる。製造プロセスは45nm SOI。なお、Black Editionであるため、CPU倍率はロックフリーだ。

主な仕様は、動作クロックが3.0GHz(Turbo最大3.4GHz)、キャッシュサイズはL1が128KB(inst64KB+data64KB)×4、L2が512KB×4、L3が共有6MB。メモリコントローラはDDR2/3両対応で、DDR2-1,066MHz/DDR3-1,333MHzまで。HyperTransportは3.0で、帯域は4GHz(2GHzの双方向)。コア電圧は1.05~1.45V、Max Tempは71℃、TDPは95W。