ヤマハは、ネットワーク機能や最新のシネマDSP<3Dモード>を搭載した高音質設計の7.1ch AVレシーバー、「RX-V771」を発表した。発売は7月下旬で、価格は89,250円。

ネットワーク機能とシネマDSP<3Dモード>を搭載した、高音質志向の7.1ch AVレシーバー「RX-V771」

RX-V771は、Windows7&DLNA1.5準拠の96kHz/24bit再生も楽しめるネットワーク機能を搭載した7.1ch AVレシーバー。40局プリセット対応FM/AMチューナーを搭載するほか、インターネットラジオを快適に聴取できるvTunerもサポートした。さらに、パネル前面にはUSBフラッシュメモリーや、iPhone/iPodをダイレクトにデジタル接続できるUSB入力端子を装備しており、音質劣化を抑えた高品位再生と、本機のリモコンからのiPhone/iPod操作を実現している。

音質最優先の基本設計は、前モデル(RX-V767)を踏襲しながら、高音質オペアンプやカスタムオーダーによるポリプロピレンコンデンサー、抵抗器など、アンプ回路の構成部品を再選定している。電源部では、FLディスプレイ用電源をメイントランスから独立させることでさらにノイズを低減。外部機器からのジッター侵入を阻止して高音質を守る、ロージッターPLL回路も採用している。さらにネットワーク部には、デジタル信号の精度を向上させるデュアルオーディオクロック(44.1/88.2kHz用と48/96kHz用の個別クロック)を新搭載。ネットワークオーディオ再生のさらなる高音質化に貢献しているという。

HDMI端子は、3D映像伝送やARCにも対応しており、スタンバイスルーON時でも待機時消費電力を2.0W以下(スタンバイスルーOFF時0.1W以下)と大幅に低減した。前面1系統を含む入力6系統、出力2系統(同時出力可)を装備しており、本機の電源をONにしなくても、付属リモコンから直接HDMI入力を切り換えられる「スタンバイインプットセレクト機能」を搭載。スタンバイスルーON時にはHDMIセレクターとして使用できる。また、他社製テレビやレコーダーなどとのリンク機能も搭載し、音量調整や入力ソースの切り換えなど、本機の基本操作をテレビ用のリモコンから行うことができる。特に、東芝製テレビ「REGZA」の一部機種では、REGZAのリモコンで本機のオンスクリーンディスプレイの操作まで可能となっている。

オンスクリーンディスプレイには、動作状態が分かるステータスバー表示を新採用したほか、ネットワークコンテンツのブラウズも実現。AVレシーバーの動作状態(選択中の入力ソース、シネマDSPモード、フォーマット&デコードモード、音量)が画面の上下端に表示される。また、ショートメッセージのON/OFF機能も追加。ボリューム操作時などに表示されるショートメッセージをOFFにできるため、映画などの字幕を隠すことなく視聴できる。

音場に「高さ」方向のデータを加え、プレゼンススピーカーを使って立体的なサラウンド空間を再現するシネマDSP<3Dモード>を搭載。さらに、フロントスピーカーの上部にフロントプレゼンススピーカーを配置することで実現していたシネマDSP<3Dモード>を、通常の7.1chまたは5.1chスピーカー構成で実現するVPS(バーチャル・プレゼンス・スピーカー)機能も装備。スピーカーの設置において導入の敷居が高かった3Dモードを、より手軽に体感できるようにしている。また、シネマDSP音場プログラムは、圧縮音声を高音質再生するミュージックエンハンサーと組み合わせて使用できるため、地デジやBSデジタルの5.1ch放送やインターネットラジオ放送、iPodやパソコンにストックした圧縮音楽ファイルなどの臨場感も高めることができる。

実用最大出力は、各160W(フロントL/R、センター、サラウンドL/R、サラウンドバックL/R(JEITA、6Ω))。サイズは、435(W)×171(H)×367.5(D)mm、質量は、11.22kg。リモコン、電池、FM簡易アンテナ、AMループアンテナ、オプティマイザーマイク、電源コード、前面入力端子保護キャップなどが付属する。