既報の通りソフトバンクモバイルは、携帯電話の2011年夏モデルとしてAndroid搭載スマートフォン「AQUOS PHONE 006SH」(シャープ製)を6月上旬以降に発売すると発表した。5月20日からは店頭での予約受付を開始する。なお同社は、東日本大震災の影響で恒例の発表会を自粛しており、この006SHの発表が夏モデルの第1弾の発表となっている。

AQUOS PHONE 006SH

3キャリアで出そろった3D撮影対応スマートフォン

AQUOS PHONE 006SHは、NTTドコモ、KDDIからも発表されているシャープ製の3D対応スマートフォンのソフトバンク版。基本的なスペックは同等で、有効画素数800万画素の2つのCMOSセンサー・レンズを搭載し、少しずつずらして撮影した画像を合成することで立体視を実現。静止画だけでなく3D動画の撮影にも対応している。

本体カラーはホワイト、ブラック、プログレスレッドの3色

液晶は4.2インチQHD(960×540ドット)の高精細なNewモバイルASV液晶で、視差バリア方式の裸眼立体視を可能にしている。Ridge Race Accelerated for 006SH」といった3Dゲーム、YouTube内にソフトバンクの「オススメ動画チャンネル」を用意し、3Dコンテンツをすぐに楽しめるようにしている。

写真では分からないが、ホーム画面などでも3D表示が可能で、奥行きがあるように見える

3D用のコンテンツも内蔵する

OSには最新のAndroid 2.3(Gingerbread)を搭載。チップセットはQualcomm MSM8255で、プロセッサのクロック数は1.4GHz、メモリ容量はRAMが2GB、ROMが1.5GB。通信方式はW-CDMA/GSM方式に対応。下り最大14.4Mbps/上り最大5.76Mbpsの3Gハイスピードもサポート。無線LAN IEEE802.11b/g/n、Bluetooth 3.0、最大32GBまでのmicroSDHCカードに対応する(4GB同梱)。

背面には2つのカメラを搭載し、3D撮影が可能

撮影中の表示。画像がずれて見えるのは3D表示になっているから。適切な距離で見ると3Dに見える

シャープの液晶テレビAQUOSやHDDレコーダーのAQUOSブルーレイと連携し、無線LAN経由で接続することでホームネットワーク機能を利用できる「スマートファミリンク」に対応。006SHで撮影した画像をテレビに表示したり、AQUOSブルーレイで録画した番組を006SHで視聴したりといったことが可能。

本体側面

本体上部と下部。USB端子、HDMI端子がそれぞれ配置されている

緊急地震速報(CBS方式)にも標準で対応。速報用アプリを搭載しており、緊急地震速報を確認できる。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、デコレメといった国内向けの機能も搭載。国内スマートフォンでは初めてというビデオ通話アプリ「Qik」の日本語版「QiKビデオ for SoftBank」をプリインストール。オンラインストレージサービスDropboxのアプリも同梱している。

オプションで用意されている006SH用カバー

オリジナルカバーを作成できるカバコレ

006SHの予約開始に合わせ、6月19日までに予約し、購入したユーザーに対してユーザー自身がデザインできる裏面カバーをプレゼントするキャンペーンを実施する。この裏面カバーデザインは「カバコレ」という新サービスで、本来は3,480円のところをプレゼントする。

カバコレで作成した裏面カバーの例。背景を選び、パーツを組み合わせたお父さん犬を配置したり、ホールマークのデザインを設定したりできる

カバコレは、006SHの裏面カバー、iPhone 4用ケースのデザインをオーダーメードし、「世界にひとつだけのデザインカバー」を作成できるサービス。ソフトバンクBBのモバイルアクセサリーブランド「SoftBank SELECTION」が提供するもので、Android用アプリやPCサイトからデザインをするだけで、最短7営業日(関東の場合)でカバーやケースが郵送されてくる。

デザインでは、CMでおなじみの白戸家のお父さん犬をモチーフにしたキャラクターに、手やマフラーなどのパーツを組み合わせるものや、グリーティングのホールマークが提供する約3,000点のデザイン、そして自分で撮影した画像をアップロードしてプリントするという3種類のデザインが利用できる。テキストの入力も可能だ。

注文は6月上旬以降開始し、郵送代を含めて3,480円で利用できる。対応端末は現在のところ006SH、iPhone 4だが、今後順次対象を拡大していく考えだ。クレジットカード支払いに加え、ソフトバンクショップなどで販売される「SoftBank SELECTION カバコレデザインカード」を購入してコードを入力するプリペイド支払いも可能。

カバコレデザインカード。組み合わせられるお父さん犬のパーツの例が例示されている。パーツだけでも数十種類になるという