カナダのResearch In Motion(RIM)は5月2日(現地時間)、同社タブレットのBlackBerry PlayBook向けに「BlackBerry PlayBook Video Chat」アプリの提供を開始したと発表した。PlayBook内蔵のフロントカメラを使ったビデオチャットが可能になる。また同社はPlayBook向けのFacebookアプリ新版も発表しており、一般ユーザー向けの機能拡充が進んでいる。

PlayBookは背面に500万画素のリアカメラ、前面に300万画素のフロントカメラを採用しており、どちらも1080pのHD動画撮影が可能になっている。今回のアプリは、このカメラ機能とWi-Fi通信を使ったビデオチャットが可能にするものだ。相手のBlackBerry ID(BBID)がわかれば通信ができ、フレンドリストで通信履歴を含めた管理が可能。以後はワンタッチで相手を呼び出せる。つねに受信待機が可能だが、「Do Not Disturb」モードで通信拒否することもできる。通話中は「Picture-in-Picture」で2フレーム表示となり、相手の顔だけでなく、自分のカメラの状態を映して相手にどのように見えているのかを逐次確認できる。また相手に送る映像を途中からフロントカメラからリアカメラへと切り替えることも可能で、これにより周囲の景色や特定の対象物を映しながら通話が行える。

また前述のように、PlayBook向けにFacebookアプリがリニューアル提供されている。大画面に合わせてUIが変更されており、一画面で表示できる情報量がより増えている。またPlayBookならではの特徴として、HDTVへの画像出力が挙げられ、これによりFacebook上にアップロードされた写真やHD動画を、HDTV上の大画面で複数人で楽しめるようになる。

Video ChatとFacebookアプリともに、5月3日から米フロリダ州オーランドで開催予定のBlackBerry Worldでお披露目が行われ、同日より提供が開始されるという。PlayBookは米国での発売が4月19日より開始されたが、日本での提供予定は現時点でまだ不明。タブレット製品としては後発となるが、それだけに先行者への対抗を目指した機能や開発者向け施策がいろいろと盛り込まれており、日本での登場が楽しみだといえる。