ヤマハは27日、AVレシーバー「RX-V471」「RX-V571」を発表した。発売は6月中旬で、価格はRX-V471が49,350円、RX-V571が61,950円。

エントリークラスながらVPSやシネマDPS(3Dモード)などを登載するAVレシーバー「RX-V471」

ビデオスケーラーや7chアンプなども搭載している「RX-V571」

RX-V471/571は、RX-V467/567の後継機種。RX-V471は5ch、RX-V571は7chのアンプを搭載する。新モデルの特長となっているのが、シネマDSP(3Dモード)とVPS(バーチャルプレゼンススピーカー)への対応。シネマDSP(3Dモード)は、ソースの情報に上下方向のデータを加え、フロントスピーカーの上方に設置したプレゼンススピーカーによって、3Dの音場を実現するもの。映画や音楽などのコンテンツで、普通に利用できる。バーチャルプレゼンススピーカーは、このプレゼンススピーカーを擬似的に作り出すもので、RX-V471では7.1ch相当、RX-V571では9.1ch相当の音場を手軽に構築できる。バーチャルプレゼンススピーカーの採用は、このクラスでは初めて。

HDMI端子は、ARC、3D映像伝送、HDMIリンク、ディープカラー、x.v.Color、オートリップシンクに対応しており、RX-V571は6入力(前面1)/1出力、RX-V471は4入力/1出力を装備する。なお、RX-V571はビデオアップスケーラーも登載。アナログ/デジタルで入力した映像を720p/1080i/1080pへ変換することが可能だ。両モデルとも、日本語表示に対応したOSD(オンスクリーンディスプレイ)を採用。GUIによる機能の選択が可能だ。また、HDMIリンクに対応した東芝「REGZA」の一部(Z2/RB2/A2/AS2シリーズ)では、OSDの操作を、REGZA側のリモコンから行うことも可能となっている。

両モデルとも、iPod/iPhone用のユニバーサルドックアダプタなどを接続するためのDockポートを1基装備。また、フロントパネルにはUSBポート(1.1)も1基装備されている。USBポートは、iPod/iPhoneなどとのデジタル接続が可能なほか、USBマスストレージクラスに対応したデバイス、MTPデバイスを接続することが可能だ。USBポートに接続したデバイスから再生可能な音声フォーマットは、MP3/WMA/AAC/WAV。JPEG/PNG形式の静止画表示にも対応している。

搭載しているアンプの定格出力は、両モデルとも各ch105W。7ch分のアンプを搭載しているRX-V571では、サラウンドバック用のアンプを利用することで、フロントchのバイアンプ駆動も可能となっている。HDMI以外の入力端子は、アナログ音声(RCA)×4(RX-V471はステレオミニジャック×1も装備)/光デジタル音声×2/同軸デジタル音声×2/D4映像×2/コンポーネント×2/コンポジット×5。出力端子は、アナログ音声(AV RECOUT)×1/サブウーファープリアウト×1/スピーカー出力×1系統(RX-V571は7ch/RX-V471は5ch)/D4映像×1/コンポーネント×1/コンポジット×1/ヘッドホン×1を装備する。なお、ヘッドホンを使用している場合でもマルチスピーカーの音場を擬似的に再現可能な「SILENT CINEMA」機能も登載されている。

本体サイズは435(W)×151(H)×363(D)mm。質量はRX-V571が8.3kgでRX-V471が8.2kg。消費電力は175Wで待機電力は、HDMIコントロールオフの時は0.1W以下でオンの時は0.3W以下。