大震災の影響

東日本大震災の発生から2週間。原発の事故が収束しておらず、災害は今もまだ続いているが、秋葉原は概ね平常に戻ったようだ。地震直後、パッタリと途絶えていた客足も戻って来て、営業時間はほとんどのショップで通常通りになった。ただ、電力不足が深刻な状況であることから、デモ機を止めるなどの節電営業を行っているショップは多い。本当に元通りになるのは、当面先になりそうだ。

節電営業中のクレバリー1号店。照明や暖房も多少落としているとのこと

TWO TOP秋葉原本店ではデモ機やモニターをオフに。要望があれば起動する

ちなみに地震の後は、無停電電源装置(UPS)が飛ぶように売れているという。UPSは基本的に、デスクトップPCのシャットダウン時間を稼ぐためのものであり、計画停電の3~4時間をフルに乗り切るような能力はないが(バッテリ容量と消費電力にもよる)、非常時の汎用電源としても期待されているようで、"特需"のような状態となっている。専用コーナーを設けているショップもあった。

TWO TOP秋葉原本店では入り口近くにUPSのコーナーを設置

2GPUのハイエンドVGA対決!

今週の新製品で注目は、NVIDIAのハイエンドモデルとなる「GeForce GTX 590」。デュアルGPUのグラフィックスカードになっており、同じくデュアルGPUであるAMDの「Radeon HD 6990」に真っ向から対抗する。第1弾としてZOTAC製の「ZT-50501-10P(VD4217)」が登場しており、価格は95,000円~96,000円前後。入荷は比較的潤沢だ。

ZOTAC製の「ZT-50501-10P(VD4217)」。リファレンス準拠のモデルだ

カード本体。グラフィックス出力はDVI×3とMini DisplayPort

GTX 590のCUDAコア数は1,024基と、ちょうどGTX 580が2個搭載されたような形となるが、各種クロックは少し抑えられており、コアクロックは772MHz→607MHz、シェーダクロックは1,544MHz→1,215MHz、メモリクロックは2,004MHz→1,707MHzとなる。

注意したいのは消費電力の大きさ。GTX 580の2倍とまではいかないが、最大で365Wとかなり大きくなっており、補助電源も8ピン×2を用意する必要がある。またカード長については、267mm→280mmとわずかに大きくなった程度。