最近発売されるAndroidスマートフォンは、メーカーが独自にカスタマイズしたホーム(デスクトップ)画面を搭載していることが多い。ホーム画面を変更すると見た目を変えるだけではなく、使い勝手の向上、時には端末の体感速度さえも左右する。Androidマーケットに公開されているホーム画面アプリを導入することで、ホーム画面を入れ替えることも可能だ。

今回はHT-03Aにホーム画面アプリ「ADW Launcher(Donut)」を導入してみたので紹介しよう。

ADW LauncherはAndroidマーケットで公開されている。なおOSのバージョンがAndroid 1.6の場合は「ADW Launcher(Donut)」を使用する。今回はHT-03Aに導入するためADW Launcher(Donut)を使用した

ADW Launcher(Donut)を導入すると、ホーム画面のデザインがAndroid 2.2風になる。メニューボタンを押し「編集」をタッチするとデスクトップの編集が行える。編集画面では、スクリーンの増減や並べ替えを行う事が出来る。矢印アイコンで並べ替え、+アイコンで追加、×アイコンでスクリーンを削除。押しピンアイコンはデフォルトスクリーンの設定で、ホームボタンを押すとここで設定したスクリーンに戻ることになる。メニューの「その他」の中にはADW Launcher全般の設定を行う「ADW設定」と画面配置をロックする「Lock Desktop」という項目がある。Lock Desktopを有効にすると、誤ってアイコンやウィジェットを動かしたり削除したりということを防ぐことができる。

ADW設定では、表示や動作に関する各種設定を行うことができる。「スクリーン設定」ではデスクトップに配置できるアイコンの数を変更することも可能。列数が横、行数が縦の数となる

「デスクトップの挙動」の2項目の設定を変更することで、体感速度を向上させることができる。「デスクトップスクロール」はスクロールさせるときの速度を設定する項目で、ここの値を小さくすることで速くスクロールさせられる。「デスクトップオーバーシュート」は、スクロールで行き過ぎた際のバウンド量を設定するもので、ここの値も小さくすると動作は速くなる。

「ドロワー設定」では、ドロワー(アプリメニュー)に関する設定を行える。ドロワースタイルで"横方向のページ"にするとGalaxy S風のレイアウトになる

ドロワー設定ではデスクトップ同様アイコンの表示数を変更することができる。縦画面と横画面それぞれで変更することができるため、タブレット型端末でも最適な配置にすることが可能。

「一般的な挙動」や「システム設定」の項目は好みで設定するとよい。「Senseプレビュー」はHTC Sense UI風のプレビューに変更するオプション

「UI設定」はユーザーインタフェース関連の設定項目。ホーム画面下側に表示されているメインドックの変更、スクロールする際のインジケータ表示、アイコンやウィジェットを削除する際のゴミ箱(Trash Can)の表示方法などの変更が行える

「テーマ設定」は、Androidマーケットから別途ダウンロードできるテーマを適用するための項目。ここで使用するテーマを選ぶことで、デスクトップのデザインを変更することができる

次回はADW Launcherで具体的に使い勝手を向上させるカスタマイズを紹介したい。

AndroidスマートフォンのTips

第1回 Googleアカウントの登録
第2回 通信まわりの設定について
第3回 ケータイから電話帳を移行(前編)
第4回 ケータイから電話帳を移行(後編)
第5回 Androidマーケットを使いこなす
第6回 アプリはこうやって使おう
第7回 着信音や通知音設定の方法
第8回 オリジナルの着信音を用意しよう
第9回 ホーム画面を置き換える

(Kunihisa Takayama/K-MAX)